邦楽新曲レビュー -103ページ目

みつき『大切なもの』

大切なもの(初回限定盤)(DVD付)
映画「ドルフィンブルー、フジ、もういちど宙へ」主題歌。女性シンガー、みつきのデビュー・シングル。メロディにダイナミクスを付け、高音域と低音域で味わいの異なる彼女のヴォーカルの魅力を際立たせている。
コブクロの小渕健太郎がプロデュースを手掛ける、ミュージカル等で活躍の女優・高畑充希こと15歳のシンガー、みつきのデビューシングル。強い意志を感じさせる力強さと、心に寄り添うような優しさを併せ持ったヴォーカルが印象的なミディアムナンバー。小渕さんのコーラスもいい感じです。映画には、女優・高畑充希として出演もしています。
『ひとつだけ』は日本テレビ系ドラマ「セクシーボイス アンド ロボ」の主題歌として話題のポップチューン。小渕さんもファンでもある関西中心に人気があるリストラシンガーと呼ばれている(失礼やな(#゚Д゚)、馬場俊英さんが作詞・作曲してます。ドラマは時々見てましたが、透き通った歌声がジワーと沁み込む素敵な曲ですね。馬場さん、さすがいい曲やわー(ノ´∀`*)カップリング『青い風』も小渕さんの作詞・作曲で、優しいアコースティックナンバー。ハーモニカの音が哀愁を感じる、爽やかで切ない恋の歌。
試聴はコチラです。Yahoo!動画のコチラでPVフル視聴できます。(~7/14)

SoulJa『rain』

rain
モデルをこなすほどのルックスにも恵まれた新世代ラッパー、SoulJaのメジャー2ndシングル。インディ時代の人気曲のリアレンジで、進化したサウンドが楽しめる。
2005年、オダギリジョー出演の「メンズビューティーン」CMソング『First Contact』が話題となり、今年2/28にシングル『DOGG POUND』でメジャーデビューを果たした、超新世代RAPミュータント、SoulJa(ソルジャ)。インディーズ時代の隠れた名曲をリアレンジ&新録した今作は、繊細なピアノのフレーズが印象的なトラックに乗せ、ほとばしるような熱き思いを綴ったキラーチューン。イントロのオルゴールが印象的な呟くようなミッドチューンですが、ドラマティックな仕上がりでゴリゴリのパーティーチューンだった前作と違った魅力がいいですね。
カップリング『ID』は、デビューシングルのカップリング『CASSIS』を提供した細野晴臣氏に続き、高橋幸宏氏が楽曲を提供、さらにゲストボーカルとしてレコーディングにも参加。フワフワしたエレクトロなサウンドとイカついラップとの対比が不思議な仕上がり。高橋幸宏氏のコーラスワークが心地いいです。
試聴はコチラです。
追記:前作も合わせて、Yahoo!動画のコチラでPVフル視聴できます。(~7/26)

Crystal Kay『ALL YOURS』

ALL YOURS(初回生産限定盤)(DVD付)
1 こんなに近くで...
2 Dream World
3 Anytime
4 あなたのそばで
5 Cherish
6 STILL
7 Butterfly's Garden
8 きっと永遠に
9 ESCALATOR
10 Sugar Rain
11 I WANNA BE
12 Lonely girl
13 Midnight Highway
14 Last Kiss
2007年にリリースしてきた3枚のシングル『きっと永遠に』『こんなに近くで...』『あなたのそばで』を含むCrystal Kayの7thアルバム。全曲がラブ・ソングで構成されたコンセプチュアルな一枚。
彼女の真骨頂といえるラブ・ソングばかりを集めた、恋愛を経験したことのある全ての人にあてはまる14種類のLOVEストーリーを描いた究極のLOVEアルバム。今作もシングルとなった一般受けしそうな曲から、R&B好きにはたまらん豪華なプロデューサー陣が集結してます。M1は、意外と早くSUEMITSUの曲に変わったので、何かあったの?と勘ぐってしまったフジテレビ系アニメ「のだめカンタービレ」EDテーマでした。のだめオーケストラが参加し、ドラマ版のOPだったベートーベン交響曲第七番第一楽章を大胆にフィーチャーした、バウンシーで爽やかなアッパーチューン。本人出演で話題の「TULLY'S COFFEEバリスタズスペシャル」CMソングでラテンのリズムが心地いいナンバーM2、河野伸が手掛けたクリちゃん自身が作詞・作曲で参加しているメロウチューンM3、シングルにしてはR&B色が強めの「メナードフェイシャルサロン」CMソングM4は、先行ワンコインシングルだったけどヒットしなかったですね。キラキラして爽やかなM5、切ないバラードM6、泣けるトラックのミッドナンバーM7と、田中ロウマ、加藤ミリヤ、DJ KAORI等を手掛けるShingo.Sプロデュースの曲が続きます。シングルだった映画「僕は妹に恋をする」EDテーマで歌謡曲風の壮大なバラードM8、ビートがカッコいいダンスチューンM9、ARIA、倖田來未やEXILEを手掛ける若手トラックメーカーSTYプロデュースのコーラスワークが素敵なM10、昔からよく仕事しているEXILEや安室奈美恵等を手掛けるT.Kura&MICHICOプロデュースの甘くとろけるスウィートソングM11、Shingo.Sプロデュースの「LOST シーズン3」インスパイアソングM12。AIやSOULHEAD等を手掛けるSUBZERO/ICEDOWNプロデュースM13は、スズキ「シボレーMW」CMソングとしてOA中ですね。ものすごい排気量のエンジン音から入るし、車のCMソングにピッタリなクールなダンスチューン。トラックが爽やかな切ないミディアムナンバーM14で締めくくってます。最近急に女っぷりを上げたクリちゃんですが、ジャケもお美しい。
試聴はコチラです。Yahoo!動画のコチラの特集でPVフル視聴できます。(~8/14)

斉藤和義『君は僕のなにを好きになったんだろう/ベリー ベリー ストロング

君は僕のなにを好きになったんだろう/ベリーベリーストロング~アイネクライネ~(初回限定盤)(DVD付)
斉藤和義の両A面シングル。恋愛における不安と葛藤をテーマにした『君は僕のなにを好きになったんだろう』と、人気作家の伊坂幸太郎とのコラボによる『ベリーベリーストロング~』が楽しめる。
今年1月にリリースした『ウエディング・ソング』が、結婚情報誌「ゼクシィ」のCMソングとして話題になった斉藤和義。大好評のアルバム『紅盤』より、人気の高い楽曲2作をリカットした両A面シングル。『君は僕のなにを好きになったんだろう』は『ウエディング・ソング』に続く、コピーライター、一倉宏とのコラボ第2弾。『ウエディング・ソング』に至る結婚前の不安と葛藤を描いた曲でエレキの不思議なサウンドに引き込まれます。最初はイマイチだっけど、気付くと何度もリピートしてしまう癖になる曲ですよ。
『ベリー ベリー ストロング~アイネクライネ~(シングルバージョン)』は若手作家、伊坂幸太郎とのコラボで、出会いをテーマにした短編小説「アイネクライネ」から斉藤和義がインスパイアされ完成させた曲。新たにコーラスとティンパニー、シンセサイザー、エレクトリックギター、ドラムを追加し、より疾走感溢れるアレンジになっています。爽快でカッコいいけど、けっこうジーンとくる内容ですね。何度聴いても、歌詞を聴き入ってしまう。せっちゃんの魅力満載の素敵な曲です。『君は僕のなにを好きになったんだろう(バージョン2)』はアコギにストリングスを加えた感じになってて、良かったです。そういえば、『紅盤』は借りたのに、あんまり聴いてなかったです。聴き比べましたが、どっちのパージョンも良かったです♪
初回限定盤は、伊坂幸太郎のアルバム『紅盤』用に書き下ろされた短編小説「アイネクライネ」の続編「ライトヘビー」と、DVDが付属。ジャケは「ブラックジャックによろしく」「海猿」等で人気の漫画家・佐藤秀峰が手掛けています。
試聴はコチラです。GyaO 音楽からPVフル視聴できます。(~未定)

HALCALI『It's PARTY TIME』

It’s PARTY TIME
Fantastic Plastic Machineのプロデュースによる2007年第2弾シングル。フロアでも人気を呼びそうなキラー・チューンで、ハイロウズ『日曜日よりの使者』のサビを大胆にサンプリングしたアイディアも面白い。
前作『桃源郷/Lights,Camera.Action!』に続くHALCALIの2007年第2弾シングルとなる今作は、Fantastic Plastic Machineの田中知之を迎え、FPMが最も得意とするアゲアゲ4つ打ちトラックに、大胆にもザ・ハイロウズの大名曲『日曜日よりの使者』の「♪シャララ~ラッ」をサンプリングしたフロア対応な強力チューン。切ないけどポップな、悲しいけどポジティブなHALCALI流パーティチューンとなっています。イマイチ、サンプリングした意味が分からない。印象に残りませんでした。
カップリング『Clutch』はi-depのナカムラヒロシ氏が手掛けたピコピコなメロウチューン。切ない歌モノで、いつものダルい感じのラップじゃないですね。タイトル曲よりカップリングの方が好きです。7/18に移籍後初のアルバム『サイボーグ俺達』をリリース予定。
試聴はコチラです。Yahoo!動画のコチラでPVフル視聴できます。(~7/17)

米米CLUB『御利益』

御利益(初回生産限定盤)
妻夫木聡主演の映画「憑神」主題歌。米米CLUB解散撤廃後初リリースのシングル。映画の主題歌として書き下ろされたもので、和風テイストに溢れたお祭りソングに仕上がっている。
昨年4月に期間限定で再結成した後、ファンからの要望等により期間限定での活動及び解散を撤廃し、永久的存続が決まった米米CLUB。映画の内容そのものを歌った、大人数だからできる賑やかなお祭りソングになってます。
カップリング『憑ノ者』も映画のイメージに直結する演歌風の縁日のような明るいナンバー。最初の台詞がけっこうウザいです。「♪ぴいちく ぱあちく 憑ノ者」と、変な曲ですが頭に回ります。ここまで映画に添った曲なら、映画のサントラに入れるだけでよかったような気がします。
試聴はコチラです。

KREVA『くればいいのに feat.草野マサムネ from SPITZ(Single Edit

くればいいのに feat.草野マサムネ from SPITZ
KREVA通算10枚目のシングルは、「サビのメロディを思いついたときに、ふと草野マサムネの名前が浮かんだ」ことから実現した異色のコラボ・シングル。草野の透明で郷愁感のあるヴォーカルとKREVAのゆったりとしたラップの相性は抜群。
前作『アグレッシ部』に続く、KREVA3ヵ月ぶりのニューシングル。最近、吉井和哉や久保田利伸と、大物と絡むのが好きですね。LITTLEとトータス松本、MCUと宮沢和史、GAKU-MCと桜井和寿に次ぐ、衝撃的な異色の組み合わせ。「なんかすごい新曲」に納得の高いクオリティを誇ってます。なかなか会えない切なさを歌ったミディアムテンポのラブソング。切ない気持ちを綴った写実的なリリックが心にぐっと突き刺さるKREVAのラップと、マサムネさんの切なさを増長させるじんわりと心に響く歌声との対比も素晴らしい、絶妙な融合をみせる1曲です。「♪あなたが来ればいいのに」という自分勝手なフレーズなのに、これまでにない「切なさ」を極めたメロウチューンになってます。マサムネさんはサビの歌とギターで参加し、作詞は共同で手掛け、作曲はKREVAが担当。マサムネさんが他の歌手の曲に本格的にゲスト参加するのは初めてだそうです。マサムネさんのパートは、マジで胸キュンものです(ノ´∀`*)
カップリングはインストを挟んで、アッパーなビートにキレのあるライミングが冴えるタイトル曲とは対照的な『JUMP ON IT』を収録。カップリングのような鋭いKREVAのラップもいいな。3rdアルバムも楽しみ♪現在コラボツアー中の久保田利伸とのコラボシングルとなる、久保田利伸 meets KREVA『M☆A☆G☆I☆C』は8/8にリリース予定。
試聴はコチラです。
追記:Yahoo!動画のコチラでPV2分視聴できます。(~7/19)

サンタラ『100 miles~虹を追いかけて』

100 miles~虹を追いかけて
アニメ「大江戸ロケット」EDテーマ。サンタラのレーベル移籍第1弾シングル。CHARAなどを手がけるトラックメイカー、LOW JACK THREEとの共演で、ロックやヒップホップを彼らのアコースティック・グルーヴに融合。ユニットの新たな方向性を感じさせる。
男女2人組フォークデュオ、サンタラ。2ndアルバム『WAIT,CATCH & RUN』以来、約1年2ヶ月ぶりとなるニューシングル。CHARAやTERIYAKIBOYZ(R)などで活躍中の最強ビートメーカー集団、LOW JACK THREEが構築したクールなリズムトラックとのコラボにより、ロックとヒップホップをアコースティックで掛け合わせたサウンドを展開する、グルーヴィな1曲。劇団☆新幹線が原作になってるアニメということで、チラッと見た時に1回聴いただけで、ヤラレれました。トラックもカッコいいけど、サビのブルースも感じる独特なメロディにハマる。ギターを担いでハイフェイに乗って新しい世界に旅立つ、ファンキーで躍れる曲になってます。進化したブルース、必聴です!
カップリング『くしゃみ』は、ヴォーカルの表現力が際立った静かなアコースティックナンバー。穏やかで不思議なタイトル曲のリミックス『100 miles~虹を追いかけて -LOW JACK THREE REMIX-』も収録。
試聴はコチラです。Yahoo!動画のコチラでPVフル視聴できます。(~7/12)

LENA PARK『祈り〜You Raise Me Up』

祈り~You Raise Me Up
TBS系アニメ「ロミオ×ジュリエット」OPテーマ。荒川静香がフィギュアスケートの演目で使用したことでも知られる名曲のカヴァーで、非の打ちどころがないバラードに仕上がっている。
日韓ワールドカップ公式テーマソング『Let's Get Together Now』でCHEMISTRYやSoweluと一緒に参加していた韓国出身のLENA PARK。前作に引き続き、武部聡志がプロデュースした今作は、名曲『You Raise Me Up』のカヴァー。森山直太朗の『さくら(独唱)』の作詞等で知られる御徒町凧が書き下ろした繊細な日本語詞を乗せた「希望を持つことの大切さ」を歌った壮大なバラードナンバーになっています。しっとり歌い上げてて、けっこう上手いです。変な息継ぎもないので、聴きやすい。
カップリングは原曲のまま英語詞で歌った『YOU RAISE ME UP』を収録。
試聴はコチラです。

チャットモンチー『とび魚のバタフライ/世界が終わる夜に』

とび魚のバタフライ
ガールズ・バンド、チャットモンチーの5thシングルは、彼女たちの柔軟性が感じられる初の両A面。『とび魚のバタフライ』は、語呂のよい歌詞と迫力満点のサビが印象的なサマー・ソング。『世界が終わる夜に』は、映画「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」主題歌。
前作『女子たちに明日はない』から2ヵ月、早くもリリースされる初の両A面シングル。『とび魚のバタフライ』は、彼女たちが持つポップな魅力が満載の空に突き抜けるようなダイナミックなサビと弾んだリズムが気持ちいいサマーチューン。一面の真っ青な空と海が目に浮かぶ、開放的な世界に飛び込むような可愛いポップナンバーですね。キッチュであえてチープなアレンジが光ってて、「♪ブルーブルーブルーブルー」のハーモニーと間奏のコーラスが気持ちいい。
『世界が終わる夜に』は、映画の主題歌として書き下ろされたへヴィなサウンドが響きわたるエモーショナルなロックチューン。あっこの作詞で、絶望感も感じる心を揺さぶる鋭い歌詞が刺さります。ポップなイメージが付くので、こっちを1曲目にして欲しかったな。えっちゃん作詞のカップリング『風』は、日常の何気ない朝の情景を描きながらも、ゆっくりとサイケデリックに飛翔していく不思議な質感のアコースティックナンバー。伸び伸びしたえっちゃんの歌声が心地いい。淡々としてるのに、けっこう癖になりますよ。チャットモンチーが持つ両極の本質を鮮やかに描き出した3曲全てが濃い傑作。
試聴はコチラです。フラダンスの振付はコチラで。
追記:Yahoo!動画のコチラでPVフル視聴できます。(~8/31)