今年もロックバンドYesの来日が決定した。この機会に、Yesの名曲『ラウンドアバウト』と、アンジュルムとの接点について記しておく。
ラウンドアバウト(Round about)とは
曲のタイトルに使われた『ラウンドアバウト』(Round about)とは、「環状交差点」のこと。信号機のないロータリー式の交差点で、1960年台にロンドンで初めて導入された。パリの凱旋門広場の交差点が有名。
バンドがライブツアー中に、スコットランドのアバディーンからグラスゴーへ車で移動する際、多くのラウンドアバウトを通った経験が着想の元になったそう。
今とは道路事情も異なるだろうが、グーグルマップで経路を調べると、全長234㎞の行程の中に、11か所のラウンドアバウトを確認できた!(多)
接点① 橋迫’s case
ジョジョ好きで知られる橋迫さん。
アニメのエンディング曲にも採用されたこの曲のことは当然ご存じでした。
Call it morning driving through the sound
And in and out the valley ♬~(歌詞の一節)
2022 年10月。本人のブログにこのフレーズが載った時はびっくり。橋迫家ではこの歌詞を誰かが歌っていることが多いとの事。。
ちなみに、ジョジョに登場する人物やスタンドと、HR/HM(ハードロック/ヘビイメタル)との因果は明らか。
例を挙げると、
①ジョジョ:ビートルズの楽曲『Get back』の歌詞から
②クレイジーダイアモンド:ピンク・フロイドの楽曲『Shine On You Crazy Diamond』から
③ヘブンズドアー:ボブ・ディランの楽曲『Knockin' On Heaven's Door』から
④キラークイーン:クイーンの楽曲『Killer Queen』から
⑤スティッキーフィンガーズ:ザ・ローリング・ストーンズのアルバム『Sticky Fingers』から
⑥キング・ナッシング:メタリカの楽曲『King Nothing』から
、、キリがない。。
プログレッシブロック界を代表するYesのラウンドアバウトがエンディング曲に選ばれたことにも納得がいく。ジョジョの輪廻の世界感とも重なりあう。
接点② 竹内's case
前リーダー竹内さんが卒業前にリリースした写真集のタイトルがナント「roundabout」。
編集長は、ナタリーのインタビューで次のように述べている。
タイトルである「roundabout=環状交差点」は卒業と加入を繰り返してきたアンジュルムを表しているようでもあり、いつも真ん中で笑顔を輝かせ続けてくれた彼女そのものとも言える。涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら先輩や同期、後輩を見送ってきた彼女が、とうとう見送られる側になった。愛すべき場所からの旅立ち。まるくて、可愛くて、強くて、無邪気で、柔らかくて、美しくて、可愛くて。尽きない想いを環のように巡らせながら、「大好きよ、ありがとう」の想いを込めて制作した一冊です。
(引用元:音楽ナタリー20230511記事より)
編集長が、アンジュルムとラウンドアバウト(環状交差点)のイメージを重ねていることが興味深い。
感想
やや強引ではあったが、2つの接点を見つけた。
プログレッシブ(先進的)ロックの世界を切り開いたYesは、時代に合わせて自分たちの音楽を変えていく場面もあった。プログレがプログレたる所以か。
結果、50年以上もバンドは存続し、ラウンドアバウトのような名曲を、今も実際のライブで聴くことができる。
プログレは一時的な『流行』ではなく、世代を超えて受け継がれる『文化』になろうとしている。
プログレから10年遅れ、80年代に日本で流行したシティポップも然り。
新しいことをすると、いろいろと言う人もいるが、
真剣に流行(変革)を探求し続けれは、いつか不易(本質)が生まれる。自分を信じて頑張る。
(To be continued ← )
(おまけ) 日本のラウンドアバウト事情
ラウンドアバウトは日本でも増えてきており、
国内での導入数は155か所に上っている。
(2023年3月警察庁調べ)
都道府県別導入件数は、
・1位 宮城県 28
・2位 愛知県 12
・3位 長野県 10
・4位 大阪府 9
宮城県が1位の理由は?
東日本大震災で信号機が止まり混乱した教訓を生かしている。被害を受けた地域に新たな道路を建設する際、大規模災害発生時でも電気が不要で安全な通行が確保されるラウンドアバウトの導入を推進されている。
愛知県が2位の理由は?
名古屋市の都市中心部の道路幅は広い。しかし、広いがゆえ、交差点付近や交差点内で車の並走や追い越しなど、事故につながる危険な交通事情を抱えている。ラウンドアバウトは、信号待ちがなく車の流れがスムーズでありながら、交差点内を旋回中の減速によって本質安全に向かう。都市交通の課題を解決できるデザインとして積極的に導入されている模様。