退歩を学べ
森 政弘
尊敬するロボット博士の著書です。
『ハエに学ぶ退歩』
このハエは外に出たくて、前進姿勢一本槍でもがいている。しかし、そこには透明なガラスが立ちはだかっているので、いくらもがいても外に出ることはできない。
(中略)このハエに、退歩する知恵があったならばと思う。後ろへ引けば視野が広がり、窓の右側に本当に開いた場所が見える。だから、そこから外に出るだけで、わけなく助かるのである。
(引用元:退歩を学べ 第一章より)
読書感想文というか。。
先生が描かれる挿し絵が好きです。
『窓とハエとそれを見ている人間』を表すのにピッタリの構図だと思います。虫眼鏡もついてる!
文字一辺倒でなく、絵図も添えたほうが断然解りやすい!。情報の質と量が違う!
世の中には進歩を前提にデザインされているモノやコトが多い。
退歩と進歩は一対だとあらためて思った次第です。
(おわり)