プロローグ

2020年秋。人流制限によって加速するロボットの進化に、自分の仕事は未来の人の暮らしにどんな影響を与えるのかなーと考える毎日。やりがいと不安の両方を感じる。ロボットは扱う人の心次第で善にも悪にもなる。人の心とは何だろう。

 

ある日、行動制限下でも政府のガイドラインに従い、粛々と対面のライブを続けるハロー!プロジェクトの存在を知る。リスクを受け入れて応援に集まるのは何故か。自分の仕事は真逆で、工場に人が集まらないでも済むようロボットの力でどんどん無人にしていってるのに。


衝動的にFCに加入した。

  初ハロコン

2021年1月24日。FC入会から約4ケ月後、ハロプロの公演に初めて参加する。


コンサートはもっぱら誘われて行く専門だったので、ジャンルはいろいろと体験してきたほう。大学時代はクラッシック。友人が熱く語るのでそれなりに詳しくなる。あとは音楽好きの母親に連れられてのバンドライブ。子供の頃から何十年もファンだというから相当な筋金入り。土曜深夜のラジオ番組も毎週欠かしていなかったけど、あれ今でも聞いているのかな。


などと余計なことを考えていたらあっと言う間に熊本駅に到着。九州新幹線はマジはやい。

熊本市電を乗り継いで、ライブ会場『シアーズホーム夢ホール』に到着。せっかくの熊本なので、ランチを『熊本ラーメン桂花本店』でおいしく頂きました。中太麺なので食べ応えがある。

 

 

 

 

会場は熊本城のすぐ近くにあり、観光を楽しんだファンも多かったのではないだろうか。私はというと、実は熊本城特別公開の開始に合わせ、2ヶ月前すでにこの地を訪れていた。立派な武者返しの復元に感動し、上体を思いっきり反らして撮影した写真が残っている。

 

 

 

 

マスク着用、検温、手指の消毒、チケットの非接触確認を終え、座席間隔が十分に確保された自席につく。ペンライトはまだ所有しておらず、なんの準備も必要ない。ただじっと開演を待つ。静かである。

 

 

(回想)

当時の手帳をみて、この時なんと、九州出身の上國料さん目的だったという事実を思い出した!ここに遡れただけでもアーカイブにちゃんと残そうとする意味がある!

 

 

ライブが始まった

 

上國料さん実物を見た。キレイだし、歌が上手い。熊本出身に運命感じる。


久しぶりに音楽のパワーを感じた。

舞台からはもちろん、静かに応援する客席側からも。

 

まずは模倣からはじめる。次の福岡公演までにもっとハロプロの歌を勉強しよう。この決意を駅のクマモンに告げて、熊本の地を後にした。(おわり)