もうそろそろ寝ようかなって思ったけど

まだ書きたいこと、見つけてしまった。

名古屋に行く新幹線で、

ある本を読んだの。

電子書籍だから表紙はないんだけど

静かな雨っていう本ね。

たい焼き屋さんを1人でしてるこよみさんと

こよみさんに恋する主人公の話。

ある時こよみさんは事故にあって

1日で記憶がリセットされてしまう。

事故前の記憶しか残らない話。

50回目のファーストキスという

映画と少し似ているかな。

主人公はブロッコリーが苦手で、

でもこよみさんはそれを覚えてられないから

昨日我慢して食べたブロッコリーが

また今日も出てくる。

苦手って伝えてるはずなのに、

言ったはずなのに。

傷つけちゃうって分かってるけど

「嫌いって知っててなんで茹でてるの。」って

「昨日も言ったよね。」って言ってしまう。

傷つけた言葉でさえ

次の日には忘れてしまうのに。

主人公は、

楽しい思い出は僕が覚えてればいいけど

日常の些細なこと、例えば

このブロッコリーの事だったり

昨日一緒に見た星の事だったりを

覚えていないことの方が悲しい。

って書いてあった。

それがずっと忘れられなくて。

切ないな。って。

同じスピードで進んでるはずなのに

時が止まってるって

そんな辛いことがあるなんて。

でも、それでも2人は幸せだから

きっと一緒にいるんだろうなって、

強いなって思いました。

この話、ずっと忘れない。