思い込みに気を付けて
 ――その状況をよく理解し、語り掛けることが大切ですね。
 そうです。私にも中学生の子どもがいますが、よく「何も知らないくせに」と言われてしまいます。(笑い)。
 「私のことをもっと知っていれば、そんなことは言わなくても分かるはず」
 このような思いがあるようです。子どもは何も語らなくても、本心では、親にもっと自分のことを知ってほしいと願っています。
 近い関係ほど知ったつもりになってしまいがちですから、日ごろから友達の親、担任などともよく連携を取り、子どもの状況を押さえるようにしていきましょう。
 ――次に、親の真意が伝わらない場合もあると、先ほど指摘されていましたが、この場合のかかわり方を教えてください。
 真意が伝わらない時は、一方的に自分の立場で話している場合が多いと思われます。この言い方で通じるだろうと思い込んで話す。でも、聞いている方は意味が分からず、聞き流していたり、誤解したりしているのです。
 だから、この言葉を使ったら、相手がどう考えるかというところに、思いをはせないといけません。
 人間は、基本的に自分中心です。絶対通じるだろう、違う意味ではとらえないだろうと、勝手に決め付けてしまう。しかし、物のとらえ方は多様です。自分のとらえ方が絶対ではありません。
 言葉自体が、そもそもあいまいです。同じ表現で、意味が複数ある言葉がたくさんあるのですから。
つづく・・・