お手伝いは、しつけや親子の交流の面からも、大切な役割を担っています。しかし、習慣として行えるようになるのは、なかなか難しいもの。楽しく持続するための、各家庭の実践例を紹介します。
ゲーム方式で
 千葉県柏市 高舘 貴広 (大工 34歳)
 家のことを、家族全員で手伝うのは当然です。そのことをしっかり教えた上で、わが家ではゲーム方式でお手伝いを進めています。まず、さまざまな「お手伝い項目」を考え出し(現在20項目)、それぞれ〝難易度〟に応じて、上限10点の点数を付けます。
 お手伝いのたびにそれを加算していき、1000点になった時、本人の希望することをかなえたり、欲しい物を買ってあげたりします。お手伝いの項目や点数、ゴールのごほうびなどは、必ず家族会議で決めます。これで会話も増えました。
 〝ごほうび目当てのお手伝いは、どうなのか〟と、異論のある方もいるでしょう。しかし、家族の役に立った結果として、自分にも結果が出るのは「あり」かなと思うのです。子どもたちは自分のペースで家の手伝いができるし、目標を持って手伝うことで、やりがいも出るようです。
 どうすれば早くきれいにできるか、自分たちで考えながらやるように成長しました。ごほうびは、物ばかりではなく、行きたい所、やりたいことなどの場合もあります。家族の交流を増やす結果にもなっています。
〝人の役に立ちたい〟
 東京都板橋区 菊地 登美子 (パート 44歳)
 わが家の場合は〝お手伝いで成長〟という域を超えて、子どもたちが家庭を支える重要な構成員となっています。
 夫が6年前に脳幹梗塞で倒れました。当時、長男は小学1年生、次男は幼稚園年長、長女は0歳でした。上の二人は、わが家の大変さを幼いなりに理解し、私をとてもよく支えてくれました。
 今では、風呂掃除、買い物、洗濯物干し、食器洗いなどをしてくれ、本当に助かっています。雨の日などは、洗濯物を乾かすため、近くのコインランドリーにも喜んで行ってくれるほどです。
 兄二人がよく手伝うので、6歳の末娘も、近くのスーパーに一人で買い物に行ってくれます。3人とも生活体験が豊富なせいか、物価にも敏感です。「このごろ、パンの値段が上がったね」「このお菓子、値段は変わらないけど、量が少なくなったね」。子どもたちのこんな会話に苦笑いしています。
 テレビのニュースも好きで政治・社会にとても関心を持っています。〝世の中を良くする人になりたい〟と長男は自ら希望し、今春創価中学への入学が決まりました。
 子どもといっても、〝人の役に立ちたい〟という思いを持っています。誠実な姿勢で接すれば、真剣に応えてくれると感じています。