子どもと一緒に過ごす毎日は、感動の連続です。時には大変なことがあっても、成長の機会ととらえて前に進む――「育児は育自」に寄せられる投稿には、たくしまい親の決意と、わが子への感謝の思いがつづられています。
子どもの可能性を信じて
愛知県小牧市 高杉 幸恵 (看護師 46歳)
 わが家には、高1の長男、中2の次男、小4の長女の、3人の子どもがいます。
 子育ては、幼児期も思春期の今も、これでいいのかと悩みながらの連続でした。
 特に、長男は初めての育児で、不安がいっぱいでした。長男が小学5年生の時、一時、学校に行けない時期があり、親としても、どうしたらよいのか、本当に悩んだことがありました。
 悶々(もんもん)とした毎日の中で、ふと、「そうだ。子どもの可能性をどこまでも信じていけばいいんだ!」と気付くことができた時、長男は再び学校へ行けるように。私自身も、親として大きく成長することができました。
 それからは、多少の育児の悩みにも、「大丈夫、大丈夫。子どもの力を信じよう」と、大きく構えるように心掛けています。
 長男は、この春、創価高校に合格。親元を離れ、寮生活で鍛えの青春を送っています。
夏休みには、一回り大きく成長した姿を見せてくれました。
 私も春から看護師として、新しい職場に就職。毎朝5時に起床し朝勝ちに挑戦しています。3人の大事な子どもたちの成長に負けないように、自身も成長していきたいと思っています。
保育と育児の違い
群馬県吉岡町 小板橋 玲子(主婦 27歳)
 私は〝母親1年生〟です。1歳になったばかりの息子の、子育て真っ最中。そんな私も出産するまでは保育士として6年間、現場に携わってきました。
 多少、子どもとのかかわりに経験があったとはいえ、保育と育児はまったくの別物。やはり違うなぁ、と日々感じています。
 もちろん、保育士として、子どもと接していた時も、一人一人と大切に向き合っていました。けがや、熱が出た時なども、冷静に対処できましたし、どんなに泣かれても「あらぁ!ヨシヨシ」と言いながら、おおらかに接していました。
 しかし、わが子となると、あたふたして、つい感情的になってしまうことが、よくあります。
 ほかの子と比べてしまう傾向性のある保護者の方に、あれほど、「一人一人、個性があるので、長い目で見守っていきましょう」と言っていたのに、実際の私は、周りの子と比べて子育てしていました。私は自己嫌悪で沈みがちに、ある日、そんな私でも、息子は満面に笑みを浮かべ、抱きついてくれたのです。
 その時、「この子は私を心から愛しているんだ」「自分を卑下する必要はない」「前を向いて進もう」と、思いを定めることができました。
 息子を通して、大切なことにあらためて気付かせてもらったように思います。
 「今できないこと」を悩むのではなく、「今できること」を見てあげ、たくさん、たくさん褒めてあげれば、子どもに伝わり、とびっきりの笑顔が返ってきます。
 子どもと一緒に、日々成長しながら、楽しく育児をしていきたいと思います。

つづく・・・