全国各地で、子育て相互援助活動を行っている「ファミリー・サポート・センター」。いざという時に子どもを預かってくれる、ママたちの力強い味方として、地域で高く評価されています。今回は、その基本的な仕組みなどを紹介します。
依頼会員と提供を結ぶ
 フアミリー・サポート・センターとは、各地域で、育児や介護の援助を受けたい人(依頼・利用会員)と援助したい人(提供・協力会員)同士が、助け合う活動を行っている会員制の組織です。
 設立は市区町村が行いますが、社会福祉協議会やNPO法人等、民間団体に委託することもできます。現在、全国に580あり、共働きの家庭だけでなく子を持つすべての家庭が、育児サポートを受けられます。
 「残業続きで保育園のお迎えができない」「自分の習い事に子どもを連れて行けない」というお母さんは、会員登録をすれば、可能な限り近くに住む、援助してくれる提供会員を探してくれます。
 また「空いた時間を有効活用したい」「子育てしている人の手助けがしたい」という人が登録すれば、援助を受けたい依頼会員を紹介してくれます。
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 具体的な活動内容は市区町村によって違いがありますが、育児に関する主な仕組みなどは次の通りです。
 【援助の例】
 ◎保育所や小学校など、開始前や終了後に子どもを預かったり、送迎したりする。
 ◎保育者等の病気、急用、冠婚葬祭、買い物等の外出、ほかの子どもの学校行事などの際、子どもを預かる。
 【費用】
 提供される援助は、有償ボランティア。利用料金は、1時間600~800円程度。夜間や年末年始などは、さらに100円程度割り増しに。
 【利用の流れ】
 ◎依頼会員の希望者は入会説明会、提供・両方(依頼も援助もする)会員の希望者は説明会と講習会に参加し、登録する。
 ◎ファミリー・サポート・センターは、依頼・提供の両会員の希望を聞き、調整を行う。会員同士が「事前打ち合わせ」を行い、双方が納得できれば援助活動開始。
 ◎依頼会員は利用ごとに、提供会員に料金を報酬として支払う。提供会員は毎回、報告書を作成し、同センター等へ提出。
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 インターネットで(財)女性労働協会の「サポートセンター検索」(アドレス=
http://www.jaaww.or.jp/research/ )にアクセスすると、近くで利用できる同センターの連絡先等が分かります。

つづく・・・