本にあまり興味を示さなかったり、読書習慣を持続できない子も多いようです。興味をもたせることのできた読み聞かせの工夫や、読書に取り組むようになったきっかけなどを寄せていただきました。今回は、主に幼児期の読み聞かせに関するものを紹介します。
「素話(すばなし)」で物語に関心
大阪府寝屋川市 田中 満秋子(保育士 40歳)
 小学3年生の長男、5歳の次男、2歳の長女がいます。共働きのわが家では、就寝前のわずかな時間が子どもとの絵本タイムです。
 長男は、幼いころから物語をよく聞き、文字に興味をもつのも早く、今では、自分の選んだ本をじっくり読むようになりました。
 しかし、次男は、じっくりお話を聞くことがなかなかできませんでした。話の内容より、ページをめくり、絵が変わることの方に興味が集中したようです。そこで、本を見ずに物語を聞かせる「素話」をすることにしました。
 すると、今までお話に興味がなかった次男も、「それで?どうなったん?」と集中するようになりました。そこで、長男、次男、私の3人が、それぞれ一文ずつ考えながら、一つのお話を完成させる遊びを始めました。
 「交代でお話ごっこ」と名前を付けたこのゲームは、自分が考えたストーリーがどう展開するのか、お互いに興味津々になります。それに、相手の話を聞かなければ次の話を作れないので、集中して話を聞く姿勢がいつの間にか身に付きました。
 こうして次男も、就寝時に自分で選んだ本を持ってきて、読み聞かせの時間を楽しみにするようになりました。
「感想を求めない」
東京都板橋区 杉本 邦子(音楽講師 38歳)
 現在、小学3年生の長男には、生後6カ月くらいから、ほとんど毎日本を読んであげました。1歳を過ぎてからは、寝る前に読むという習慣もできました。3年生になった今もその習慣は変わらず、寝る前の読書を楽しんでいます。
 私が心掛けたことは次のことです。
 「いつでも本を」・・・電車の中やレストランの待ち時間には必ず本を読みました。
 「感想を求めない」・・・本人から話してきた時は聞きますが、普通はあえて聞きませんでした。
 「一緒に選び、楽しむ」・・・図書館に一緒に行き、「これが、いかなあ?」と会話しながら楽しみました。
 「字が読めるように、なっても、読み聞かせをする」・・・本人が読んでほしいという間は付き合おうと決め、今でもたまに読んでいます。
 「同じ本を楽しむ」・・・本人が面白いと言った本は、私も読んで感想を伝えています。
 1年生の後半くらいから、急に一人で読むようになり、この夏休みも目標を40冊と決めて、楽しんでいました。今では2歳の弟に「読み聞かせ」もしてくれています。
つづく・・・