「日本食茶の会」理事長 石川美知子
緑の絹織物のような生地
洋菓子のケーキは穀物の粉末を使って土台を作り、バターや生クリームを塗り、ごてごてと装飾を凝らしたような印象がありました。その中で、シフォンケーキはシンプルで、ふんわりと軽く、その名の由来となった絹織物のような生地で、とても気に入っていました。
お茶を利用したレシピを考案する時、真っ先に思い浮かんだのが、そのシフォンケーキ。早速、お茶の粉末を使って、シフォンケーキ作りにトライしました。当時は、お茶を使ったお菓子など、まだ誰も見たこともない時代でした。
若いスタッフは、ケーキとお茶では似合わないと、乗る気ではありませんでした。ところが、粉末茶を混ぜたケーキを焼き上げてみると、その緑色の美しさと、おいしさに、びっくり。既成概念にとらわれていては、新しいものはつくり出せないと思ってそうです。
それでは、その時に誕生した、お茶シフォンケーキのレシピを紹介しましょう。
【材料】
薄力粉140グラム ベーキングパウダー小さじ2/3 砂糖130グラム 卵白6個 卵黄6個 塩ひとつまみ 水80cc サラダ油80cc 粉末茶大さじ2(好みにより量を調整し水で溶く)
【用意するもの】
粉ふるい ステンレスボウル(中2個) ホイッパー(泡立て器) シフォンケーキ型(21センチ)ゴムべら パレットナイフ
【作り方】
①薄力粉とベーキングパウダーを振るっておく。砂糖の3/4を分けておく。
②ボウルで卵白をホイップ(泡立て)し、角が立ってきたら砂糖3/4を入れ、堅くしっかりしたメレンゲを作る
③もう一つのポウルに卵黄、塩、残りの砂糖1/4を混ぜ、白く、まったりするまでホイップする。続いて水、サラダ油、水で溶いた粉末茶の順に入れてホイップし、最後に薄力粉とベーキングパウダーを入れ、ダマ(粉のかたまり)が消えるまで軽くホイップする。
④②のホイップした卵白を③のボウルにさっくりと入れて混ぜ、何も塗っていない型に流し入れ、表面をゴムべらで平らにする。トントンと、型ごと台の上に軽く落として気泡を抜き、160度のオーブンで約55分、焼く
⑤焼き上がったら、逆さまにして冷まし、冷めたらパレットナイフでこそげ出すように取り出す。