子どもの色に合わせる
 ――親子で浴衣の色や柄を合わせるときのポイントは?
 大人でも子どもでも、浴衣の色や柄、帯やアクセサリーなど、自由に選んで構いません。
 組み合わせ方をいろいろ考え、自分なりに工夫することが大切です。親子でコーディネートを考えることによって、浴衣を着る楽しみは限りなく広がります。
 その上で、子どもの浴衣の色や柄に、お母さんが合わせてあげると喜ばれます。特に女の子は、とてもおしゃれで、自分に似合う色が分かっていて、決して妥協しない面があります。子どもの着物の中から、気に入った色を選んで、お母さんが合わせる方法は、とても簡単です。
 基本は、濃い色目に対しては薄い色目で合わせます。子どもが赤い色の浴衣なら、お母さんはブルー系の薄い色目。子どもがブルー系なら、お母さんはピンクや白の薄い色目のものにすると似合います。
 着物の生地の色、柄や模様の色は、顔に当ててみましょう。少なくとも2、3着を当ててみると、自分に合った色が分かってきます。浴衣も、洋服と同じで、気楽にあれこれ試しながら選んでみましょう。
ビーズや飾りひもを活用
 ――手持ちの浴衣でも工夫次第で、楽しく着られるコーディネート術とは?
 毎年同じように、手持ちの浴衣を着るのはつまらないという人でも、帯飾りや、だてえりを付けることで、見違えるように変わります。
 江戸ひも(細ひもの一種)を三つ編みにしたり、3本並べるなどして、縫い付けます。ひもに、トンボ玉(ガラス細工)やビーズを飾ると、とてもステキなアクセントになります。また、肌に直接当たるえりの部分には、綿のだてえりを付けると、しっかりした浴衣になります。だてえりや帯の縁に、プチブレード(飾りの付いたテープ)を縫い付けると、華やかな感じになります。
 うちわや、きんちゃくなどの小物も、子どもたちと一緒に楽しく選んでみましょう。男の子には虫や動物の光るバッジなどが喜ばれそうです。
苦しくない着付け
 ――浴衣を着るときは夏の暑い盛りですが、暑さ対策は?
 着物は、なんといっても苦しくない着付けが一番です。夏の浴衣は、着る人が涼しげで、あか抜けして見えることが大切ですね。
 汗による浴衣の汚れを防止するために、固形の汗止めパウダーを使っています。粉が飛んでしまうことがあるのですが、固形だと心配ありません。薬局などで手に入るのでお薦めです。
 また、浴衣の下に肌着をきちんと着けることで汗を防ぐことができます。汗を吸い取る素材を選びましょう。
 白い浴衣は、肌着を着けないと透けてしまいます。汗を吸った肌着は、簡単に洗えるので便利です。
 浴衣がきつく感じるのは、腰ひもや帯の結び方に原因があります。ひもを締めるときの角度や締める強さを自分の体形に合わせて工夫してみましょう。楽に、きちんと結べる角度が見つかるはずです。
 着物は実用的でないという人も、いったん着慣れてみると、着物の気楽さや楽しさを実感しています。日本では、少し前まで着物を着ることが当たり前の時代でした。海外でも、着物を着た日本人には、とても親しみを感じられます。浴衣を通して、一人でも多くの人が、着物の良さに気付いてほしいと願っています。
 おわり