日本の夏には涼しげな浴衣がよく似合います。着る前にそろえておきたい物も少なく、大人でも子どもでも簡単に着付けができます。親子で浴衣を楽しむコーディネートの方法を、森杉きもの学院(東京都小平市)の森杉匤子学院長に聞きました。
体になじませ着こなしを
 ――「浴衣を着るのは難しそうだから」と、あきらめている人もいるようですが。
 近ごろは、若い人たちが花火やお祭りなどに、浴衣を着て出掛けることが多くなりました。
 ボランティアで、地域の大学や福祉施設で、浴衣の着付け講習をすることがあるのですが、若者からお年寄りまで、浴衣を着ることを、皆、楽しみにしています。
 高齢の男性も、浴衣を着るとシャキッとして格好良く、とても元気で頼もしい感じになるのです。子どもたちの着付けを手伝うお年寄りたちの笑顔を見るたびに、着物は日本の伝統衣装なのだと実感します。
 それでも、着物に対して、「お金がかかる」「締め付けられて苦しい」「すぐに着崩れしてしまう」といったイメージをもっている人は多いようです。
 今では浴衣も、量販店やリサイクルショップ、インターネットのオークションなどで、安価で購入できます。しかし、安いからといって、糸目が粗く、薄く透けてしまうような生地は避けた方がいいと思います。
 しっかりした生地のものを選んで、帯を替えるなど、コーディネートを楽しみながら、少しでも長く着こなしていくことが大切です。できれば反物を買って、自分の体形に合わせて仕立てた方が、長い目で見るとお得です。
 浴衣は一度、着る手順を覚えたら、大人でも子どもでも、簡単にてきぱきと着ることができます。人に着せられているうちは苦しいかもしれませんが、自分で着られるようになれば、着物は決して苦しいものではありません。自分の体に、なじませながら、楽に着こなせるようになります。
 着崩れしない着付けの方法や、浴衣でお出掛けするときのマナーなど、普段から着物を着ているお年寄りや友達などに、遠慮せずに相談してみましょう。
 地域の公民館や文化センターなどでの着付け講習会や、着物サークルなどに参加してみるのもいいでしょう。
 つづく・・・