「乱暴には扱えない」
 自転車が届いた学生からは、携帯電話のメールでコメントを送ってもらい、ホームポージで公表。
 「学校までの通学もかなり楽になり、充実した学校生活を送ることができます。大事に使っていきたい」「自分の物でないと思うと乱暴には扱えず大切に乗っています。本当にきれいで快適です」など、喜びの声が、自転車と本人が一緒に写った写真と共に寄せられています。
 乗り忘れた自転車の問い合わせが警察から来て、担当者が学生に直接連絡を取り、解決に至ったこともあります。
 「これまで回収した自転車は約4000台です。先月も東京の大学から、762台もの放置自転車を10トントラック5台に回収しました。運営面での苦労はありますが、学生たちの喜ぶ顔を見ると報われます。この取り組みを機に、若い人たちの中に、物を大切にする心や経済観念が芽生え、地球環境などを考えるきっかけになればうれしい」(担当者)

㈱バイクオフコーポレーションが運営するエコチャリ.comのホームページ
http://www.ecochari.com

対策費は160億円(東京)
 毎年、駅前の放置自転車の実態調査を行っている東京都が今月2日、その結果を発表しました。
 それによると都内の区市町村における放置自転車の撤去台数(06年度)は、過去最多の91万7000台。このうち持ち主に返還されたものは50万4000台。引き取られず処分されたものは43万2000台(前年度から保管中の自転車含む)と、半数近くにも上ります。
 処分の内訳は、廃棄物処分業者への有償処理が57%、無償処理が4%、資源回収業者への売却が31%、再利用が8%となっています。同年における自転車等駐車場の設置、整理・撤去作業、利用者への啓発活動など対策にかかった費用は、区市町村の総額で159億5000万円です。
 なお、リサイクルして地域住民に販売している区市町村は22区20市1町で2万6000台。発展途上国へ無償譲渡としているところは10区8市で8000台です。
 放置自転車は見過ごせない問題です。リサイクルに至る前に、まず私たちの意識の向上が必要といえるでしょう。
おわり