いよいよ夏も本番!家族や友人と、山や海などのレジャーに出掛ける機会も増えてくるでしょう。海や山で事故に遭わないためのポイントを、海上保安庁警備救難部救難課の村瀬克史さんと(社)日本山岳協会の中川裕さんに聞きました。
離岸流、飲酒、過労に注意
 警視庁の発表では、2007年の1年間に発生した水難事故は1492件。このうち51.3%が夏期(6~8月)に起きています。事故の発生場所では海が全体の半数を占めます。行為別では「魚とり・釣り」が33.3%と最多ですが、子どもだけで見ると「水遊び」が41.5%を占めています。
 海上保安庁・海浜事故対策官の村瀬克史さんは、海水浴の注意点として次の4点を挙げます。
 ①離岸流に注意
 ②遊泳禁止場所では泳がない
 ③飲酒後は海に入らない。
 ④無理な計画を立てない。
 離岸流は岸から沖へ強く流れる海水の流れで、幅10~30メートル前後で発生します。離岸流で遊泳者が沖に流される事故が増えており、巻き込まれた場合は流れに逆らって泳ぐのは不可能です。
 もしもの際は慌てずに、岸と平行に泳いで、流れから抜け出しましょう。
 遊泳者の死亡事故の多くは、遊泳禁止場所で、一人の時に起きています。決められた場所での遊泳やグループ行動を心掛けてください。
 飲酒、過労、睡眠不足も事故の要因です。無理のない計画を立てる、悪天候の場合は中止する、準備運動を念入りに行う、保護者は子どもから目を離さないなどの点にも注意しましょう。
 一方、磯釣りや水上バイクなどの海洋レジャーでは、①ライフジャケットの常時着用②防水パック入り携帯電話などの連絡手段の確保③「118番」の有効活用――が自己救命策の基本です。
 海上では天候が急変することがあります。出発前に最新の気象情報を確認し、注意報が発令されている時は中止しましょう。
 潮干狩りでは、急激な深みや危険な海洋生物によるけがに注意してください。事前に、家族に行先を伝えておくことも大切です。
 万が一、海でおぼれている人を発見した場合は一人で助けに行かず、周囲の人に協力を求めましょう。「救助の連鎖」をつくることが、二次災害の発生を防ぎます。
 海での救急時には、「110番」「119番」とともに、海上保安庁の救急通報電話番号「局番なし118番」(無料)も活用してください。
 河原でバーベキューやキャンプを楽しむこともあるでしょうが、河川での水死事故も急増しています。当日は晴天でも、前日の雨で急に増水することもあります。安全第一で楽しい夏の思い出をつくりましょう。