師長から原点を学ぶ
 「心拍がないね」――先日、流産を経験。助産師として6年間勤務した病院を退職し、1週間後のことです。
 流産手術のため、自分が勤務していた病棟に入院。病院スタッテの中には、すでに私にベビー用品を贈ってくれた方もいて、互いにつらい思いをしました。
 退職時、「この病棟はあなたの〝実家〟よ。いつでも戻っておいで」と笑顔で送り出してくれた師長。私の流産を知るや否や、急いで来て、泣きながら抱いてくれました。
 その師長の姿から、私は人の温かさを覚えたのと同時に、〝手で感じ、目で見て、護(まも)る
〟という「看護」の原点をあらためて学びました。
 今、私を成長させてくれた〝わが子〟に、深く感謝しています。
(長井 あづさ 32 山口・宇部市 主婦)
大事な〝心のケア〟痛感
 昨年、父が末期がんであることが判明。本人の〝残り時間を自分らしく過ごしたい〟という希望から、訪問看護を受けて在宅ケアを始めることになりました。
 一家が不安を抱く中、看護師さんが優しく親切に接してくださり、家族は安心して父を看護。
 そして、看護師さんと父母との間に、強い信頼が結ばれていくのを目の当たりにしました。
 父が亡くなった後も、母に「お元気ですか?」と電話をかけてくださる看護師さん。どこまでも一人を大切にされる姿に感謝でいっぱいです。
 私も看護の仕事に就いていますがね自身が患者の家族になり、〝心のケア〟の大事さを痛感。患者はもちろん、家族も励まし、支えられるよう頑張ってまいります。
(西村 恵子 36 北海道恵庭市 看護師)
念願の医療する側へ
 今年の春から、地元の病院で看護補助の仕事を開始。長年の夢であった〝看護の道〟を歩むことになりました。
 それまで私は、30年にわたり美容室を経営していました。しかし13年前、手厚く母の最期をみとってくれた看護師さんに感謝を込めて、看護に従事する夢を抱くようになったのです。
 以前は患者の家族として、現在は医療する者として看護に携わり、常に「生命の尊さ」を痛感しています。
 慣れないことも多くて緊張の連続ですが、患者やその家族と共に闘い、一歩ずつでも回復するよう努めています。
 看護の仕事に大きな使命と責任を感じながら、わが人生に悔いを残さず勝利してまいります。
(溝口 光子 55 さいたま市浦和区 看護師)