大接戦で勝った
大阪市平野区 早乙女 麻美子(主婦 32歳)
先日、幼児向けドッチボール関西大会がありました。今年は、私の双子の子どもが通っている保育園も初めて、その大会に出場することになりました。
子どもたちは大会までの1カ月半、毎日、保育園の先生と練習を重ねました。突き指したり、
青あざをつくったりしましたが、それでも「勝ちたい」との強い気持ちは揺らぎませる。お題目にも挑戦しながら、ひたむきに頑張っていました。
しかし、練習試合では全敗するなど、意気消沈してしまう日が続きました。私も〝せめて大会は1回だけでも勝たしてあげたい〟との思いでいっぱいでした。
しかし、子どもたちは私の思いと違い、〝優勝しますように〟と祈っていました。
始まった大会では、1回勝つどころか、予選リーグを全勝して決勝トーナメントに進出。その後の決勝トーナメントでも、今まで一度も勝てなかったチームに大接戦で勝ち、見事、優勝することができたのです。
感動して泣く子、飛び跳ねている子、喜びの表し方はさまざまでした。でも、親の私たちこそ、子どものあきらめない心や、勝ちたいとの純粋な姿を見て、本当に感動させられました。私自身も自分で臆病の壁をつくらずに、高い目標を掲げて進んでいきたいと心から感じています。
そのまま伝わる
広島県福山市 森原 つくみ(主婦 29歳)
「ママ、なんみょうしないの?」
昼ご飯を食べてくつろいでいた私に、3歳の息子が聞いてきました。最初、何のことだか分かりませんでしたが、続けて息子が言いました。
「ママ、おじいちゃんが風邪ひいているんでしょ?」
やっと分かりました。少し前、私の母から「祖父の体調が悪い」とメールがあったので、何気なく息子に「おじいちゃん風邪かな・・・」と話したのです。
息子は私の言葉を聞いて、祖父の風邪を心配していたみたいです。
私は日ごろから、家族や親戚が、病気やけがをした時、また困難な問題にぶつかった時、早く解決できるように、ひたすら唱題してきました。
息子はその姿を見て、「何で、なんみょうしているの?」と、よく聞いてきます。私はその都度、自分の正直な思いをそのまま伝えてきました。
3歳の子どもでも、誰かを心配する思いは同じなのだと、あらためて感じることができました。まさに育児は育自。子どもに教えられ、思いやりの大切さをかみしめながら、祖父の全快を祈りました。
子どもはすごく敏感です。親が発する言葉、親の行動をよく見ているとあらためて実感します。子どもの手本になる振る舞いができるように、日々の自分磨きに挑戦していきます。
人を信じる心学ぶ
大阪府豊中市 木村 貴実枝(主婦 52歳)
私の3人の子どもが、まだ小学生だったころの話です。
当時、男の子、女の子と分かれてグループをつくり、集団登校をしていました。そんなある時、長男が朝の登校時間になっても行きたがらない日が2、3日続き、おかしいなと思い、妹たちに学校の様子を見てもらいました。
すると、一つ上の近所の子にいじめられていたらしく、その場で妹たちは注意し、担任の先生に連絡しました。先生からも注意してくださったようです。
その日の夕方、仕事から帰った私は、姉から朝の出来事を教えてもらい、原因が分かって少し安心しました。
その晩、いじめていた近所の子がうちに来ました。お父さんに怒られたらしく、「おばちゃん、ゆうきくんをいじめてごめんね」と言ってくれました。私は「謝りに来てくれたんだね。ありがとう。これから仲良くしてね」と言いました。
次の朝、息子が「お母さん、行ってくるね」と言うので、心配になって「まだ早いからもう少し後にしたら。また、いじめられたら・・・」と、うっかり言葉に出てしまいました。すると、息子はニコニコして言うのです。
「どうして?昨日謝りに来てくれたんだから大丈夫だよ」
〝穴があったら入りたい!〟――まさに、その心境でした。私は、いじめた子の言葉を、まだ信じられていなかったのでしょう。本当に情けない親で、とても恥ずかしい思いをしました。人を信じるという、忘れかけていた大切な心を、子どものおかげで取り戻すことができ、今も感謝しています。