フリージャーナリスト 海津敦子
自治体の支援を有効に活用
「子育てが楽しい」と親が幸せを感じられているのかどうか。これは、「子どもが自分の人生を邪魔していない」という実感を持てているのかに深くかかわりがあると、私は思っています。
では、どうすればいいのかということですが、親自身、自分のために費やせる時間をしっかりと持つことが大切です。
どの自治体も少子化対策として、子どもを産み育てることをためらわずにすむように、「子育てと仕事の両立」「一時預かり保育」などの体制づくりに力を入れ、親も人生を楽しんでもらえるようにつとめています。ですから、この子育て支援を活用すると道は開けます。具体的な方法を紹介します。
住んでいる自治体の代表電話に「子どものことで相談がしたい」とかければ、担当者につないでくれます。次に「自分は○○がしたいのだけれど、○歳の子どもがいてその実現が難しい。適切な子育て支援はありませんか」と聞けば、制度や手続きの方法を教えてくれます。
ただ、自分の必要性に合う子育て支援が得られないケースもあります。でも、すぐにはあきらめないでください。さらに動けば、自分にあった子育て支援が見つかり、それを得られる可能性があるのです。
その方法の一つは、住んでいる自治体の首長、つまり市長、町長などにあてて手紙を送ることです。首長あてに書くことで、支援の再検討へ前向きになってくれます。自治体のホームページにある広報課のメールやファックスに送っても大丈夫です。回答をもらうには、事務の標準処理期間である「2週間」を目安にするといいでしょう。
手紙の内容の一例を次に書きます。障害のある子どもをもった親御さんの場合です
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「国が示す子育て支援のあり方は『すべて』の子どもやその家庭を対象にしています。けれど、先日、○○窓口で、わが家は子育て支援をしてもらえないことがわかりました。なぜ、わが家の必要性にあった子育て支援が受けられないのでしょうか。その理由を具体的に教えてください。私はとても疲れています。今は、子育てが楽しいとはとても思えないのです。わが家の子育てを支援してほしいのです。回答は2週間以内にもらえることを希望しています」
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ここで大切なことは、いかなる状況でも、子育てに対する率直な気持ちを書き添えて「今」、支援が必要である緊急度を伝えておくことです。
自分の人生も大切にしながら、子育てをするのに必要な支援について伝えるのは、決して、わがままではありません。そこから子どもは、自分をいとおしみ、人生を楽しむ大切さを学びます。
また、意外と役所は気づかずにいただけ、ということがあります。伝えることは利用者の目線に立った子育て支援に改善していくきっかけになります。声をあげることが社会参加でもあります。次回も、自分の時間の生み出し方について、もう少し書きます。