サイレント〓 | 愛しき日々

サイレント〓

愛しき日々-P2080005.jpg
昨日と違うよね
けさのくうきは今日のもの 夢をみて飛び起きてみると そこが実は夢の中の草原だった
悲しくもないのに、目尻に涙が滲む

さみしくもないのに、小刻みに震えるのだ
空は曇り空、よく見ると、近所の見慣れた飼い犬がいる

最近見かけないから、ちょっと心配してた

名前を呼んでみる
おいで



また、夢の中の夢から覚める
今度こそ自分のベッドにいて、アラームが鳴っているよ


止めて、また眠りにつくと
夢のつづきの世界が広がる気がする

寒いな、って思うと 一面の雪
夜の静寂と、あまりの寒さに、ガタガタと震える
遠くのかすかな光を頼りに歩き出す、が足元は特に冷たく感じない


よほどよくできた防寒靴なのかしら
数メートル進んで、力尽きて雪の上に倒れ込む
意識は遠退き、再びふと気づくと

目の前は、また雪のない草原に戻っていて

あの中型犬の姿が見えた

私はトマトが大好きだ

私はオスカーピーターソンのふりをして(似ても似つかないのだが)、デタラメにピアノを弾いてみたりするのが好き
何も変わらないけれど
まわりの風景や、季節がどんどん変化していく

孤独であることも
周囲に大勢の人間がいることも
実は大差ないことであり

どんな雪深い土地であっても
凍傷になることもなく、普通に歩いて、飽きたら
春になったり、夏になったりする


〓桜並木が長く長く延びて
やわらかい陽光が降り注ぐ

アラームは、二度と鳴らない世界
どんな高度な曲だって、魔法のように弾けたりする
いや 魔法のように?魔法なのだから…
解けることのない魔法の世界


肝心なことは何一つ変わらない
大事なことは、たいせつな人々も同じであり、変わることはない

私はトマトが大好きだ