私が子供の頃の両親のケンカは

ケンカとは言えませんでした。


穏やかな父が声を荒げることはなく

母が1人で怒っている、という感じでした。


母は、

『相談しても、「君はどう思うの?」と言われるので イライラする。』

と言っていました。


父は感情で話す人ではなかったので、

感情的な母の話しに感情で応戦する意味がない、と思っていたのではないかと思います。

だから反論することもなく

聞くことにしていたのだと思います。



そんな父のもとで育った私は

男の人が大声で怒ったり

癇癪を起こしたりするところを

見たことがありませんでした。


実際、キーキー言っている母は

『大声や力で女の人を負かそうとする人は

負け犬の遠吠えと一緒。器の小さい男よ。』

と言っていました。


(文句を言っていましたが、母にとって父の対応は正解だったようです。)



なので、

最初に不倫が発覚した時の

逆ギレして大声で怒鳴った夫の行動には

びっくりしましたし、ドン引きしました。

そして、おそらく軽蔑の目で見たと思います。



夫が怒る理由は、全て

私が悪い。私のせい。でした。


不倫したのも私のせい。


そして、

穏やかな自分を怒らすお前が悪い!

と平然と言ってのけました。


モラハラ夫にほぼ当てはまる夫


その中でも

私がどうしても夫を許せなくて

非常識だとわかっていながら

自分の気持ちを優先したことがあります。


それは

母が余命宣告を受け

10時間以上の手術をした時のこと。