ここはシングルマザーを幸せにするコミュニティー。日本シングルマザー支援協会代表、シングルマザーコーチの江成道子です。
2月の横浜市とのひとり親協定締結後、たくさんの取材依頼をいただいています。
本日、日本経済新聞、横浜版に掲載していただいています。
≪電子版≫
たくさんの取材を受ける中で、同じようなことを何度も何度も繰り返し話すうちに、いままでの自分の経験、多くの会員さんたちの経験、企業のニーズ、そして実際の変化がデータになっているのですが、更に深掘りされ、課題が浮き彫りになり、そして解決策が新たに生まれていくのを感じています。
正直、一般的に知られているシングルマザーの問題は、ほぼ表面的なことなので、今行われている解決策は根本的な解決になっていません。また、シングルマザー自身も不満を不安は持っていますが、課題としては理解していません。
一番の課題は、「収入が低いこと」なんです。
それが人生の選択の優先順位を間違えることへと繋がっていく。
ここに注力できるように持っていくことしか、自立への解決方法はありません。
収入が低いという問題を解決していくと、自然と人それぞれの課題が見えてきます。
そこではじめて人それぞれの課題の解決へと進むことができるようになります。
お金がないという事実は、全ての悩みを大きくする力がある。
全ての悩みがお金からはじまるようになる。
例えば、子どもが塾に行きたいと言い出した場合。
お金に余裕があれば、「この子に塾は必要なのか?」「この子に合った塾はどんな塾か?」という選択肢がでてきます。
が、お金がないと、「塾代いくら?」からはじまります。
友達と子どもを遊園地に連れていこう!となっても、
お金に余裕があれば、「いつ、どこの遊園地がいいかな」になりますが、お金がないと、「いくらかかるんだろう」の計算からはじまります。
本当に楽しめるはずもなく、楽しい時間が負担にもなってしまい、その繰り返しが、ママ友との付き合いが苦痛になる可能性もある。
お金が絶対に必要。稼がなければいけない!と言っているのではなく、最低限の生活をクリアしていないと、課題すら見えてこないので、幸せを感じることができなくなってしまうんです。
なので不満と不安でいっぱいになります。
私もそうでしたが、その時点で自分の課題が見えていないので、当り前ですが解決策も見えていません。
それがシングルマザーの現状です。
相談しよう!プロジェクトはまさにここの解決で、自分では自分の課題を理解することって、それほど簡単なことではなく、専門家に客観的に寄り添ってもらいながら、自分の内面と向き合う必要があるのです。
取材を受けることが多くなっている中で、このような話しをする機会も増え、「全く今までない視点です」という言葉を皆さんからいただきますが、これがシングルマザーの貧困が解決されない理由です。
日本の福祉の課題でもある、「依存させてしまう」ような施策が続けば、自立できるのに出来ないまま何十年も過ごしてしまうシングルマザーが増えてしまい、それは子どもの可能性も断絶してしまいますし、日本経済も圧迫してしまうでしょう。
そんなこと誰も望んでいないと思います。