とりあえず前回までで、「vsftpd」を起動させて
Linux上でFTPサーバを動作させれるところまで
は来てるんだよね。


問題は外部から接続できるかどうか・・・あせる


結論から言うと、このままじゃ出来ませんガーン


今回の「ファイアウォール機能」っていうのは、
ネットワークの出入り口となる「ポート」の通過を
許可するor許可しないってのを設定できる機能。


Fedora8の初期設定の状態だと、外部からサーバ
へのほとんどの「ポート」が閉ざされてるんだ。

当然、FTPサーバの21番ポートも例外じゃないのね。


じゃぁ、せっかくだし「ファイアウォール機能」を
使って「ポート」を開けてあげよ。ポートを開放する
には、「ファイアーウォールの設定」というツールを
利用するよ。


【su】コマンドのあと【system-config-securitylevel】
と入力してね。すると「ファイアーウォールの設定」
という画面が立ち上がるよ。



Rina-chanのLinux =Fedora8=


「FTP」と書かれたところにチェックをいれて、「適用」
をポチッとね。そのあと、「ファイアーウォールの設定」
を終了してね。終了したら、FTPに関する「ポート」が
開かれるよ。



Rina-chanのLinux =Fedora8=



Rina-chanのLinux =Fedora8=


そうそう、内部から外部への通信は、「ファイアウォール」
で制限されないよ。「ファイアウォール」っていうのは、
一旦セッションが確立されれば、セッションが閉じるまで
任意のポートで通信可能になるんだ。






・・・でも、まだダメ ショック!


これだけじゃ、外部からちゃんとアクセスできないみたいダウンしょぼん


明日は「SELinux」について。

今日はここまで。 Bye, Bye音譜


ペタしてね

パソコンの電源投入時に自動的にサーバを起動
させるには、「/etc/rc.d/rc数字.dディレクトリ」を
操作する必要があるのね。


この「数字」っていうところには、0から6までの数字
が入るんだけど、これらの筋は「ラン・レベル」って
いうのを表してるよ。「ラン・レベル」っていうのはね、
Linuxの動作モードのこと。↓参照。


Rina-chanのLinux =Fedora8=



通常は、「ラン・レベル5」で起動するょ。
例えば、「ラン・レベル5」で起動するときには、
「/etc/rc.d/rc5.d」の中に入っているファイル名
を見ることで、どのサーバが電源投入時に起動
するかが分かるよ。


【cd /etc/rc.d/rc5.d】コマンドで移動してから
【ls】コマンドで一覧してね。



Rina-chanのLinux =Fedora8=


各ファイル名の先頭には「K」または「S」の英字が
ついてるね。「K」の場合は、指定したサービスを終了
する(起動しない)という意味で、「S」の場合は指定
したサービスを起動するという意味ね。


この文字の次に2桁の数字が書かれてるね。これは、
サービスを起動する順序を示してるよ。数値の小さい
方から起動していくの。




「/etc/rc.d/rc5.d」のファイル一覧を見ると、
「K50vsftpd」として「vsftpd」の「起動スクリプト」が
書かれてるね。頭文字が「K」だから、このままだと、
「vsftpd」は自動的に起動しないんだ。



自動的に起動させるには「K」を「S」にファイル名を
変更してあげなきゃいけない。じゃぁ、変更してみよ。
管理者権限になってね。


【mv K50vsftpd S50vsftpd】 こういうコトね。(※1)



Rina-chanのLinux =Fedora8=



一度、再起動してみよっかな。



Rina-chanのLinux =Fedora8=


↑再起動直後の【cd /etc/rc.d/rc5.d】と【ls】コマンド。
「S50vsftpd」のまんまだね。起動してるってコト。





Fedora8では、↑の方法以外にも【chkconfig】コマンド
で自動的に起動させるかを設定できるよ。


【chkconfig サービス名 設定内容】っていう形式ね。


「サービス名」は今回の場合、「vsftpd」ね。
「設定内容」については2つ。
1 on→サービスを起動する
2 off→サービスを起動しない


【/sbin/chkconfig vsftpd on】ってな具合に。


【/sbin/shkconfig --list】コマンドではどんなサーバ
が自動起動するのかという設定情報を一覧できるよ。



Rina-chanのLinux =Fedora8=


見て分かると思うけど、例えば「5:on」って書かれてたら、
そのサービスは「ラン・レベル5」のときに起動するってコト。





▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

※1 【mv】コマンド

【mv】コマンドは2種類あるよ。

1 【mv 対象ファイル ディレクトリ】の場合は、指定した

対象ファイルを指定したディレクトリへ移動するって意味。

2 【mv 元ファイル名 新しいファイル名】の場合は、

ファイル名を変更するって意味。今回はこっちを使ったよ。




明日は「ファイアウォール」について書こうと思いますニコニコ


今日はここまで! Bye, Bye音譜


ペタしてね

昨日の『#035 「プロセス番号」を使おう。 』で
紹介した方法だと、わざわざその都度「プロセス
番号」を調べないといけないから面倒だったよね。


今回はそんな「プロセス番号」を調べなくても
プログラムを起動・終了できる方法を書いてくよ。


Fedora8などのいくつかのディストリビューション
では、各サービスを簡単に操作できるように、
「/etc/rc.d/init.dディレクトリ」の配下に専用の
「スクリプト」が用意されてるんだ。↓参照。


Rina-chanのLinux =Fedora8=

FTPサーバを「スクリプト」で操作するには、
「/etc/rc.d/init.d/vsftpdスクリプト」を使うょ。




「スクリプト」の操作方法は・・・
【/etc/rc.d/init.d/スクリプト名 操作内容】
っていう形式で入力するよ。


「スクリプト名」は今回の場合「vsftpd」になるょ。
「操作内容」については4つ。
1 start→サービスを起動する。
2 stop→サービスを終了する。
3 restart→サービスを再起動する。
4 status→サービスの状態を表示する。



前回は「vsftpd」を終了させてBye, Byeしたから
今回はとりあえず起動してみよ。

【su】コマンドで管理者権限になってね。


【/etc/rc.d/init.d/vsftpd start】



Rina-chanのLinux =Fedora8=


うん。ちゃんと起動したね。




じゃぁ、続けて「vsftpd」を終了させてみよ。

【/etc/rc.d/init.d/vsftpd stop】だね。



Rina-chanのLinux =Fedora8=


ちゃんと終了できたね。



「プロセス番号」で操作するよりも、「スクリプト」
を使った方が[OK]とかって表示されていいね☆


明日は、電源投入時に自動起動させる方法に
ついて書いていくよ。


今日はここまで! Bye, Bye音譜


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