10年位前まで、スペインには日本人の年金退職者を対象とした“長期滞在優遇受け入れ制度”なるものがあったようですが、何らかの理由で続かず廃止されていました。 不思議に思い、在日スペイン大使館及びスペイン観光局で参考の為その理由を尋ねてみましたが、「わかりません。」という返答でした。 難民を受け入れるわけではないのでスペイン政府にとっても、滞在を希望している側にとっても、双方に“利”があるはずにもかかわらず、なんで“廃止”となってしまったのか? もちろん、政府間には両国の友好関係を維持する為、もっともな口実はあるのでしょうが、実際に生活を始めてみて間もなくしてから、その理由が多少分かったような気がします。
日本人だけに限らず諸外国の人達のスペインに対するイメージは、美しく延々と続くビーチ、燦々とふりそそぐ太陽、オレンジ、オリーブ、ワイン、美味しい食事、歴史的建造物、フラメンコ、闘牛、情熱的で、開放的で、陽気で、とても親切で、人当たりが良く、日本人にとっては親日的で、中世の面影をそこここに残しつつ、近代化された中にも“国民のほとんどがスローライフを謳歌している!”ということかもしれません。
ちなみに、中国人は中国人で「私達にとって、とても親切!」と同じ印象を持っているようですが(笑)。 しかし、実際のところ、スペイン人にとっては憧れのドイツ、フランス、イギリス、スイス、アメリカ人に訪れて貰うことを大変“誇り”にしていますし、非常にしばしばニュース番組でも「私達の国を一番好んで来てくれているのは彼らです!!!」と、ひとつ、ひとつ国の名前を挙げて伝えています。
確かに、ドイツ人やイギリス人、また、その他のお金のあるヨーロッパ諸国の人達のような彼等の自国で置かれている気候的な環境から肉体的にも精神的にも解放する為太陽を求め、1年のうち1ヶ月を必ず彼等にとって最も安上がりで、最も彼らの需要を満たしてくれるスペインで過ごすことが慣例となっている人々や、また世界中のツーリスト達にも、スペインは正に前述したイメージ通りの国かもしれません。 スイスで知り合った中国人留学生達は「芸術あり、食文化あり、夜もこんなに楽しい国はない!」と絶賛しきりでした。その後も、各国に散らばる仲間の学生達と合流する場所はスペインになったようです。 惹きつけるスペインも合流する中国人留学生達もスゴイですね。
