日本にNASAなるようなものはありません、又、米国・英国・スイスのように、海外からの各大学・研究所への就(集)学者数は比べる事もできない位、“差”があると思います。 残念ながら国の政策から、大学や研究所の論文の数は全く手も足も出ないのかもしれません。 しかし、ありとあらゆる分野(医療・医療システムも含め)で生活に密着している「利便性」、「街の近代化」、どこにでも快適に行ける交通網、そして、公衆衛生などに関しては、国民ひとりひとりの努力が実り、日本はすでに世界で唯一無二の国になっていると確信するようになりました。 日々努力で日進月歩する日本と欧州のように現状維持を脱しない国との“差”はあまりにも大きいと感じています。 ヨーロッパと云う現状に満足仕切っているわけですから他の世界の良い面を知って取り入れようという姿勢は無く、ユーロ圏外からの“学び”という行為は存在していないように見えます。

 

例えば、スペインに限らず、ヨーロッパ諸国はその地の利の恩恵に預かり莫大な観光収入を得ているにもかかわらず、観光客のみならず、一般大衆でさえ外に出た際には、最も必要とするはずの公衆トイレの数の少なさ、その機能の完全な近代化からの遅れ、さらには、すこぶる不衛生なこと! 

 

ここスペインで数えきれないほどの思いもよらぬ経験をしている中で、この例はピンと来ないかもしれませんが、地下鉄への出入り口で4つの駅ドアのうち一つが開けっぱなしになっていれば、生まれた時からこの重いドアは自分で開けるものだと信じ切り、慣れきっている人達も、前から人が来なければ10人中78人は開いているドアを通っていきます。つまり、ここでは無意識的にも便利な方を選択しているということだと思います。 だからと言って、タクシーのドアが電動になる日が来るとは決して思いませんが。 

 

また、例えば、もうひとつ例を挙げますと、私がスペインに来ました時は日本で云う“サランラップ”はハサミで切らなければなりませんでした。お爺ちゃん、お婆ちゃん達が使っていたラップを納める箱のようなものが台所(賃貸アパートには殆ど取り付いていません)に取り付いてはいるものの。 私は、日本へ帰る度に日常用品の一つとしてこの“サランラップ”まで買ってきていました。 しかし、1年前位から、かなり日本製に近い物が出始めたのです!!! テレビの料理番組でもラップはハサミで切っていましたが、最近覗いてみたところ、私と同じものを使っています!  私の過去の友人達は口を揃えて「全く、そういう物は必要ない。昔から取り付いているこの箱ほど優れ物は無い!」と言っていましたが。

 

ありとあらゆる物に関し、彼等は知らないだけで、もし、目の前に、“近代的な物”“便利な物”“合理的なシステム”“衛生的な物”があれば、たとえ保守的なヨーロッパの人達であっても、前述のものを無視し、真逆のものを選ぶ人達は大変少ないと思います。