君は僕を裏切り者だと思うだろうか
ただ僕自身、苦しんでいたことも
理解してくたらなと考えている。

我が愛しき友よ。

なぜ彼らは行為や発言に対し
善悪を持ち出すのだろうか

ましてや偽善的だなんて、
誰が考えようか

最も愚かな発言だと思うよ。

いま、月の裏っ側に
膝を抱えて座っているような
夜の静かな海岸に放り投げられ
天を仰いで煙草を吸うような

つまり僕が言いたいのは
ある言葉がある行為が
人を大いに孤独にするということだ
無論、その反対もしかり
また他にも及ぼすものは実に多い。

だけどここではあくまで
孤独という状況についてのみ
語るとしよう。

僕と君の間には壁はない。
障害物もないし距離だって近い。
だけどそれは何の意味をも持たない

僕らは連結ではあるものの
道連結ではないんだ。

違う位相に
落ちてきてしまったようだ

孤独という言葉は
僕にきまって夜を連想させる。

灯りはあるし星の光もある。
目の前には海が波を寄せては
引いて静かに呼吸している。
ただ誰もいない。僕以外には。
 空が好きになったのはいつからだろうか。
 僕の青春を語る上で欠かせないのが空である。主に青空。雲ひとつない、蒼天。
 中学生だった頃ぐらいから空を眺める時間がすごく増えた気がする。
 そのころの僕は心理的にものすごく不安定な時期だった。
 今まで幸せだったはずの生活が音も立てずゆっくりと崩れ去る感覚を今でも覚えている。
 いや、訂正しよう。
 今思うとその頃も幸せだったに違いない。
 静かに豹変する日常に少しばかり興奮を味わっていたのだ。
 人生なんて昨日と今日が違っていれば、それできっと満足なんだ。
 当時は自分が幸せかどうかなんて考えもしなかったはずだ。
 幸不幸なんて結局、誰かとの比較でしか表現しようがない。
 そして、思い返してみると、物事は大抵、幸せに変わってる。
 あの頃は良かったよな、なんていう大人が世にあふれてるのがいい証拠になるだろう。
 僕もそのあふれている人々のひとりだ。ありふれた人生の記憶に自分のテイストを加えて修正して彩り豊かな物語を執筆している。
 それを僕の記憶だと思ってるし、それ以外を記憶だとは認識できない。
 それ以外の記憶を認識するのには他者の存在が欠かせないのだ。
 僕は記憶を消費して活動の源にしている。つまり、過去によって力を与えられ、今という現実の地を這いずり回るように生きている。なんとかね。
 空と僕は常に対照的な存在だった。今も昔も。これからはどうだろうか。これからはどうだろうか。
 僕が思い出せることを思い出したままに言葉にしてみようと思う。
 今まで感じてきたこととか考えてきたことを言葉に置き換えてみようと思う。ある意味で初めての試みだから、うまく言葉を見つけられないかもしれないけれど、僕が知っている言葉でゆっくりとひとつずつ綴ってみる。
 物語に必要なものは思考と言葉、そして論理だ。その三つが欠かせない。
 身の回りのことを言葉にして初めて見えてくるものがあると思う。