人はどんなことにも慣れる。
慣れることは落ち着きと安定を与えてくれる。
慣れることには親しみもあれば、気にしなくなることもあり、考えないようにすることもある。
過去の苦しみを感じることは辛いことであるが、過去の苦しみ以上にもなれない。
苦しみ以上の何かになるよう努力しても良いし、苦しみのまま今を生きても良い。
ある年齢を過ぎると、人は過去から変わろうとすることを止め、過去と共に生きようとする。
過去はその人の性質である。
性質を離れて生きる道は、仏教などの信じる道にしかないようである。
良いイメージと悪いイメージ。
過去の苦しみには悪いイメージが定着して、良いイメージを消滅させる。
慣れることは良いイメージを意味し、良いイメージを持てるようになれば慣れたということだろう。
慣れることには普遍性もある。
変わらぬ良い何かは普遍性を持った何かである。
だから、どんなことにも慣れていくことは悪いことではない。
ただ、慣れたことによって、見えなくなった、というよりは見なくなったものが増えるだけだ。

