生きようと思えば生きようと思うほど、本来の生からは逆に遠ざかる。
人の一生は限られた生のなかでもがくことに過ぎないだろうが、もがくことを選ぶか、もがくことを止めてじっと落ち着くかである。
新たな境地を求めて、何をしようかどこに行こうか、もがいているのが多くの人の姿だ。
現状を打開するには、現状を変えることにしかないから、四方八方に変わり行くというわけだ。
しかし、四方八方は塞がったようになることはある。
すると、どこにも突破口はなくなるのであろうか。
しかし、突破口はいつでも残されている。
中心から変わってしまうということだ。
突破口は、気持ちのなかにある。

