空気

人から芸術的表現を取ってしまってはいけないと思う。

生きることは芸術であって、デザインであって、美しさであって、表現することであって、堪能することである。

そして、思い、感じ、祈り、空気と一体化することである。

最後に残る大切なものは空気だ。

空気がなければ呼吸もできず、空気が悪ければ息が詰まる。

この空気をどう綺麗に保ち、どう綺麗な空気を作っていくかが生きるということになる。

見えない空気を重んじ、見えない空気を調整する。

人が集まるところには、新たな空気が出来上がる。

空気は人の行為によって作り出されたものだ。

芸術とは、良い空気を作ることだ。

見えない空気だからこそ、本当の価値がある。

空気こそが、イメージであり、芸術的に表現される実存だ。