この世に生きて、実に歯がゆく情けなくなる気持ちがある。

やろうと思うことが否定されつつも、やってみることに意味がある。

一体私の人生に課された使命は何なのか。

一人の人間として、働き、家族を養う。

少しばかりの趣味、というよりは自分と向き合う世界を持ちたいと願う。

人間の世界での家族という営みは、年々難しい方向に向かっている。

家族で共有できる遊びの時間は貴重なものとなっていくだろう。

一人の人間としてただ生きるということは、誰にでもできるように見えて、早々簡単なことではない。

誰しも、理想や望みやアイデンティティを挫かれて、迷いつつ生きるのが人を生きるということである。

人は能力が優れるがゆえに、その能力を使いきれずに悩むことになる。

能力を使いきらずに、特定の能力だけに絞って行動するのが仕事だ。

そこにはいつも効率が求められる。

だが、本当の効率を上げるには、人間らしいところ、自分らしい表現を伴わなければならない。

これだけ沢山の時間がありながら、できることは極めて限られる。

理想を考えずに生きられるのは幸せだと思う。

余計なことを考えずに済むことが、本来の人間の能力による効率を上げる方法になる。

多くの人は、仕事では不甲斐なく、仕事以外に自分を試せる機会を伺っているだろう。

他人を見てはつまらぬと思い、自分を見ては更につまらぬと思う。

そんな負の連鎖を起こしてしまうのは、考えるということだ。

叶わぬ思いとなれば、なおさら考えることは悪くなる。

悪くなる考えを打ち消す方法は簡単だ。

集中できる何かに打ち込むことだ。

考える視点を変えるというだけのことなのだが・・・・・・。台風かたつむり汗雷