大人になるとそれほど嬉しいことや楽しいことはないから、感情を鍛えるためには、悲しいことや寂しいことをじっくりと捉えるといいだろう。

よく、人に弱味を見せないとか、弱音を吐かないとか、辛さを表現しないのが上に立つ者のやることだと思われ勝ちだが、私は、上にたつ者ほどこれらをやって欲しいと思うくらいである。

誠実さとは、手の内を明かすこと、つまり弱味を見せることにあると思う。

等身大の人間として、目一杯弱味をさらけ出して欲しいものである。

弱さこそ、人間の純粋な存在を意味し、親しみや共感をあおるものである。

偉い立場になればなるほど、頭脳による応答でなく、心(感情)による応答を心がけて欲しいものである。

そんな中から、和みの空気が生まれ、肯定的な空気が生まれる。

失敗を恐れず、けなさず、暖かい空気に包まれていれば、社会は前向きに好転する気さえしている。

頭で考えるのではなく、本当の誠実さとは何かを、感じるようにしたいものだ。