翌朝・・子供たちが学校や保育園に行ったであろう時間に電話が鳴った

 

多分、りつ子だと思ったらビンゴだった

 

「昨夜はごめん・・わたしなんかしなかった?」

 

泥酔していたので覚えていないのだろう

 

「おはよう(笑)酔ってたけど大丈夫だったよ ちゃんと帰れた?」

 

「おかげさまで帰宅した(笑)リビングで寝転がってて旦那に起こされたわ」

 

ご主人はストレス解消で週末、りつ子がディスコに行く事を許している

 

「怒られなかった?」

 

「うん・・ちょっと機嫌悪かったけど怒られなかった」

 

「そっか・・ハンプティの事、大丈夫?」

 

「あいつ・・許せないわっ!散々、口説いてきて何?あの態度?!絶対仕返ししてやるわ」

 

「あの後、周りの人にそれとなく聞いたけど、なかなかのクズなんだってよ!関わらない方がいいんじゃないの?」

 

「あいつの職場に乗り込みたいぐらいだけど、そうなるとうちの家庭まで滅茶苦茶になるかあらギリやめておくわ」

 

りつ子は本気なのでちょっと怖い

 

しばらくは慰める事にした

 

それから毎日のように2~3時間電話で話していた

 

内容らしい内容は特になくて

 

ハンプティは何故あんなに急に冷たくなったのか?とか

 

他に誰か好きな人がいるのか?とか

 

単なる憶測でしかない話を延々としていた

 

りつ子の怒りはなかなか治まることがなかった