何度かディスコに通ってるうちに顔見知りが出来て話すようになった

 

りつ子以外は、普通な感じの人達なので楽しく会話していた

 

バツイチもいれば既婚者、独身もいた

 

それぞれお洒落で綺麗だった

 

そうゆう華やかな人達を見ているだけでもテンションが上がる

 

その店にはお立ち台があった

 

華やかなドレスを着て羽を持って華麗に踊る女性がいた

 

この女性も謎の多い人だった

 

毎回、お立ち台で踊って

 

いつの間にか消える

 

ディスコには来るけど

 

踊って飲んで帰る・・・ディスコあるあるなんだろうか?

 

踊りが上手なので見ていたら

 

「あの人嫌い!いつもお立ち台にいるけど目障り!」

 

いきなりりつ子が言い放った

 

えーっ!何?いきなり?!

 

お立ち台のお姉さんと何かあったのだろうか?

 

「あの人、店の人かなんか?いつも踊ってるよね」

 

りつ子はちょっとむすっとして

 

「店の人でもなんでもないよ!

 

頼まれてもいないのに毎回、お立ち台に行くの

 

男にチヤホヤされて調子に乗ってるたかり」

 

なるほど・・言い方はきついけど

 

確かにその女性は踊り疲れるとVIP席に行って

 

お酒を飲んでいた

 

誰かの奢りなのだろう

 

「お立ち台は早い者勝ちじゃなくて、くじ引きにしたらいいんだ。

 

他にもお立ち台に上がりたい人がいるんだからっ」

 

吐き捨てるように言った

 

え?もしかしてりつ子はお立ち台に上りたいのだろうか?

 

わたしは上りたくない(笑)