カ・・カビ!

 

 心の中では想像していました

 

この扉を開けると

 

そこにどんな惨状が広がっているのかを・・・

 

小麦粉や、片栗粉や、タバスコ、などなど

 

本来、ありがたく頂くべきモノたちの

 

変わり果てた姿が目に焼き付いてい

 

でも、でも、でも、でもーっ

 

開けないわけにはいかない

 

だって、私の食材さんたちをしまいたいんだもの

 

いくら凍えるような寒さだとはいえ

 

冷蔵庫に食材を入れない訳にはいかない

 

そうです!!

 

私が開けたのは冷蔵庫のドア!!

 

キッチンの隅に位置しながらも

 

存在感充分な白くて大きな冷蔵庫

 

マスクの鼻の上を強く指でおさえ

 

できる限りすき間をふさいだ

 

映像描写は、控えるけどいくらなんでもひど過ぎる

 

家の中、丸ごとカビキラーでもしたい気分だ

 

朝のお祈りが終わったらしい冴子お嬢様はご機嫌だ

 

そりゃ毎日、家事もせず大好きなワンコと戯れて

 

適当にコンビニのサンドイッチを食べて

 

ウダウダ昼寝してれば誰だってご機嫌だ

 

それで生きてゆけるんだもん

 

羨ましい限りだ