3月21日、友だちの伴奏で本番に出ました。
本番はあまりにも酷かったと言うこと以外の記憶はなく、思い出そうとするだけで嫌な気持ちになるので目を背けていたのですが、さすがに頭も冷えたかなと。
自戒の念をこめて綴ろうと思います。
曲はイベールのコンチェルティーノ・ダ・カメラを弾きました。
始めてこの曲をきいたとき、
「これを弾くの…?私が…??」となりました。是非きいてみてほしい。
(疾走感や技巧的な中にも、遊び心や品を感じるとても素敵な曲だったと思います!)
引き受けようか本当に悩みました。弾ける気がしなかったので。
でも、私ならできる ってその言葉を信じて、引き受けることにしました。自分以上に自分のことを信じてくれる人がいるって、本当にありがたいことだなと思って。
毎日何時間も何時間も練習して、目を閉じれば曲が流れてきて恐怖に襲われ、YouTubeを開けば毎回おすすめに出てくる。
誰かのためにこんなに時間と労力を使っていることが時々馬鹿らしく思えてきて、ピアノに向かいたくない日もありましたが、ただただ言葉を信じて、弾けるようになることを夢見て、自分のスキルアップになると信じて頑張りました。(自分で頑張ったなんて言いたくないけど、今回は頑張ったと言えるくらい頑張りました!!)
それでもうまく行かなかったんですよね。
たくさん弾いても。考えて練習しても。
今回を通して身に付けたかったことは、
・テクニック的に難しい箇所でもfやffを鳴らせるようになること
・テンポが速くても拍感やテンポ感をもって演奏すること
・指使いを考え、適宜更新し、適切なものを選ぶこと
どれも向上はしたかもしれないけど、身に付いたとは言い難かったです。
本番の反省点としては、
①サックスの音量に匹敵するほど鳴らせなかった
合わせやリハで何度も言われてきましたが、本番でもそこが反省として残りました。普段のレッスンでもよく言われているように、広い空間でもっと音を聞いて捉えられるよう、耳をよく使って練習していきたいです。
②相手の音をきけなかった
これは完全にメンタル的な部分からきてるのかなと。いざ舞台に立って緊張したときに、普段通りできるか、失敗しないかという邪念に襲われ、「きくこと」よりも「弾くこと」に比重を置いてしまい、合わせるの「あ」の字もない演奏になってしまったのではと思います。
「目で合わせて」「耳で合わせて」「心で合わせる」
意識ひとつでもっともっと徹底できたはずです、悔しい。
③そもそも自信がなかった
舞台に上がる気持ちが作りきれていませんでした。
この曲を本当に自分が弾くのか?練習通りできるか?相手を裏切らないか?自分のせいで相手が悪い評価を受けないか?
全部に自信がなかったし、あれだけやったから大丈夫。などという言いきかせは通用しませんでした。
そう考えると
もっとできたんじゃないか
これに尽きます。
本番後ある教授に「難しかったからね~」
との言葉をかけていただきましたが、それが本当に本当に悔しくてたまらなかったです。今でも悔しいです。
難しいことなんて最初から分かってるし、上手く弾けない理由として認めてもらえるわけないので。
とはいえ、こんなにも勉強になる機会を得られて本当に感謝しています。いつかこの経験が無駄じゃなかったと思える日が来たらいいなあ。もっとスキルアップしたときにまたこの曲に挑戦したい。伴奏に選んでくれてありがとう!
この悔しさをバネに、現状に満足せず謙虚に精進し続けます。
おわり