わけもなくイライラしたり
ちょっとしたことで、落ち込んだり……
出産、育児、家庭、仕事と環境が
変わりゆく女性には
常に心の不調がつきまといます。
そんなゆらぎやすい私たちの心と身体の変化に
植物の力で対処する「フィトテラピー」
について今回はお話ししていきます!
◆フィトテラピー(植物医療)
ってどんなもの?
植物の力を借りた様々な
不調に対処する伝統医療です。
病院に行くほどでもない心と身体の不調を
対処・予防する治療でヨーロッパでは
医療として扱われています。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが
実は、昔から私たちの身近に存在しているものなんです。
植物から作られる漢方もそのひとつ。
昔から日本に伝わる”おばあちゃんの知恵袋”
例えば、風邪をひいたときには生姜湯を飲んで
体を温める。すり傷ができたらアロエを貼る。
といった手当もそうです。
◆メリット・デメリット
一般的な”薬”は即効性などがある反面
副作用がありますが、植物医療は薬理成分を
しっかり摂取しながらも副作用が限りなく少なく自然治癒力を高めます。
「体調が悪いけど、
なるべく薬には頼りたくない」
という人こそ、ぜひ、自然の薬で
体が本来持っている自然治癒力に働きがけ
健康と美容を手に入れてみてください。
◆植物がどうして身体に効くの?
植物の自分を守る成分が
人間の体に役に立つんです。
実は、植物には
「抗菌」「発汗」「鎮痛」など、人間の
身体に与える様々な作用を持っています。
これはもともと、植物が厳しい環境の中で
生きていくために、自ら身につけた力です。
例えば、病気や老化の原因として、
強力な酸化力で細胞にダメージを与える活性化酸素がありますが、それの害を防ぐポルフェノールやビタミンなど強い太陽光にさらされる植物が自分を守るために作り出すものです。
そのため、南国の植物には
抗酸化物質が多く含まれています。
◆普段の生活に
どう取り入れたらいい?
「塗る」「飲む」「香る」「食べる」
が基本です。
「塗る」
精油をブレンドしたオイルやクリーム、バームなどを皮膚に塗ることで、植物の有効成分が皮膚から浸透して毛細血管まで届きます。血流に乗った有効成分は全身をめぐり、効果を発揮します。
「飲む」
飲むことで、消化器官から有効成分を吸収。
暖かく消化吸収しやすいハーブティーや、安定して一定量が取れるタンチュール(ハーブ濃縮液)がおすすめ。
「香る」
香りを嗅ぐと、鼻の奥の嗅細胞に届き、電気信号として1,5秒で脳へと伝達されていきます。最終的には脳の視床下部に届き、自律神経やホルモン分泌を調整して生理活生を起こします。フレグランスアイテムや精油をディフゥーザーや蒸気よく、入浴剤などにして好きな香りを楽しむのがおすすめです。
「食べる」
薬理成分のあるハーブや野菜、フルーツ、ナッツなどを食事で摂ルコとも植物医療。
薬理成分がギュッと詰まったサプリメントやパウダーもおすすめです。
◆自分に合うもの見つけ方
ハーブティーやタンチュール、サプリメント
などは目的に合った効果があるものを
選べば大丈夫です。
香りは直接感情に作用するので、細かいことは考えず、自分の好きな香りやその時に心地いいと感じた香りを選んでみましょう。
◆注意点について
持病がある人、薬を服用している人、
妊娠中の人は必ず医師に相談してください。
また、精油は直接肌に塗布するととても刺激が強いので、オイルで希釈する、ディフゥザーを使うなど、正しい使い方を知った上で使用してください。
◆まとめ
今回はフィトテラピーについて
紹介させていただきました。
私が普段日常的に取り入れているのは
タンチュールとハーブティー、
ロールオンタイプのオイルです。
ハーブティーは簡単で誰でも
すぐに始めやすいかと思います。
ロールオンタイプのオイルは、手軽に好きな香りでリフレッシュすることができ、肌の保湿にもなるので乾燥する季節なんかはおすすめです。
フィトテラピーは予防医療としてや病気になる前のちょっとした不調に取り入れることで、
自分自身で自分の自然治癒力を高めて未然に
病気を防ぐためのサポートをしてくれます。
自律神経やホルモンバランスが崩れやすい
女性は特におすすめです。
無理のない範囲で、毎日続けると
体質改善にもながります。