「いつも沢山のハッピーを頂いているので、私もナッツぼん様にお礼がしたいと思って」
そう言って彼女が送ってくれたのは、彼女の地元の直売所で購入したという新鮮なシャインマスカット。
早速、届いた箱を開けてビックリ❗️❗️
そこには翡翠色の美しい宝石がっ(*´艸`*)🍇💗
薄緑に輝く大きな粒が連なる房からは、早く食べてと言わんわばかりにはち切れそうな瑞々しいオーラを放ち、もったいぶって少しだけ飾っておこうかと思った私のセコイ見栄根性を、呆気なくぶった斬った。
サッと水洗いし、皿に盛った一房のマスカットに家族みんなで舌鼓を打つ。
クール便で程好く冷えたまあるい粒が、ひんやりとした甘~い滴を口いっぱいに広げて行く。
「その直売所の葡萄は、甘いって評判なんですよ」
彼女の言葉が、噛みしめた優しい甘さの中にこだまする。
会った事もない人間の為に、わざわざこんな素敵な贈り物をしてくれたその人を思い、嬉しさと感謝で幸せな気持ちを味わえた。
彼女とはフリマサイトで知り合った、単なる取引上での接点しかない間柄だった。
私の出品物をよく購入してくれる所謂お得意様で、コメントのやり取りの中で垣間見る彼女の人懐こさや、物怖じしない(?)オマケ催促や値下げ交渉に、やれやれといった感じで少し呆れながらも、どこか楽しんでいる自分がいた。
大した事は出来ないが、幾分のオマケや値引きのサービスで「嬉しい」「幸せ」「ありがとう」と、いつも素直に喜び、普段も取引とは関係なく気軽にコメントしてくる人懐こさに、私には無いキラキラしたものを彼女に感じていた。
そんなやり取りの中で、「お礼がしたい」という彼女の厚意を、取るに足りない取引上での私の些細なサービスなんかで「ありがとう」と素直に受け取るには、幾分気が引けた。
遠方である事だけは分かっていた彼女の地域から、送るだけでも結構な負担になるであろう事を考えると、返事をするのに若干の空白の時間が出来てしまった。
しかし、会った事もない人間の為に、そんな事をしたいと言ってくれる人との出会いって・・
もしかしたら「宝物」じゃなかろうかと、ふと思ったのである。
今までの私なら、恐らく断っていた。
相手に悪いからという理由で。
それに人間関係は、そこはかとなく煩わしい。
なので、他人行儀な関わりが私には最も適していた。所詮、私の親切やサービスも、他人行儀を前提とした淡々としたものでしかない。
何処か砂漠化してるな、私の人生・・
「楽しみに待っています(^-^)♪」
そう一言、返事を入れた。
そうして届いた贈り物。
それは、とても温かく、とても優しい
素敵な宝石箱だった。
ありがとう。
凄くすご~く嬉しかった(*´ー`*)

