5月21日は二十四節気の第8、小満です。

 あまり馴染みがないですよね。

 こよみ便覧によると、
“万物(ばんぶつ)えい滿すれば草木枝葉繁る。”

 となっていて、すべてのものが次第に成長して天地に満ち始める頃、という意味です。

 この時期は蚕が桑の葉を盛んに食べて、成長する時期でもあり、紅花の花が咲き誇る時期でもあります。

 紅花はエジプト原産で、飛鳥時代に渡来したそうです。

 花びらは染料として使用し、種からは油を採ったそうです。

 ご存知のように蚕は絹織物の原料なので、こうして見ると、馴染みはないけど、大切な季節なのだと感じます。

 そしてこの時期の特徴が麦の秋、麦秋です。

 秋にまいた麦が穂を出す時期が小満の頃で、
穂が出始めたのを見て、ホッと一安心(少し満足)したので、“小満”と言われるようになったという説もあります。

 沖縄では次の芒種(6月6日)と合わせて、小満芒種と言って梅雨を意味するそうです。ちなみに沖縄では“すーまんぼーすー”と言うのだそうです。



 自然の営みは、本当にたくさんのことを教えてくれます。

 花が咲くのにそれぞれの時期があるのは認識してますが、一般的に収穫というと、秋を連想しますよね。

 でも麦のように、秋にまいて、夏に収穫するものもあります。

 麦秋の秋は、収穫するという意味での秋を用いてます。

 大多数のものは秋に収穫しますが、こういう少数派もあります。

 これを書きながら一番思うのは、自分の春夏秋冬をきっちりわかって、その時にすべきことをして、生きていけばいいんだ、多数派であっても、少数派であっても、それはあまり関係ないんだよなぁ、ということです。

 麦を春にまいて秋に収穫しようとしてもできないように、自分の春夏秋冬を間違えたら、実るべきものが実らなくなります。

 実るべきものが実らない損失は、農耕時代には顕著でした。

 何かの意味があって存在しているあなたが、実らせるべきものを実らせなかったら、その損失はどうやって補ったらいいのでしょうか。





 あるがままの自然を観察すると、見えてくるものがたくさんあります。

 あなたの中で少しずつ、満ち始めたものはなんですか?

 他の人と同じである必要はありません。

 あなたは唯一無二のあなたなのですから。

 小満を機会に、少し感じて見てはいかがでしょうか。