続きです。

朝の検査でバルーンが効いて子宮口が少しだけ開いたので、陣痛促進剤の投与が始まりました。

痛い痛いよと言いつつ、なんとか時間を過ごします。

あと何回陣痛を耐えたら産まれるんだろう?
ベビ太の元気な心音だけが救いでした。

両親が来てくれてたのと前後して、更に痛みが増してきました。

あまりの痛みに我慢出来ず看護師さんを呼んでもらいました。お腹につけた陣痛計のベルトがどうにも痛くて泣けてきて、体勢を変えてもらいました(巻き直してもらう必要があります)。

だんなさんが言うには私が母の顔を見て安心して泣いてたんじゃと言っていましたが、
この頃から痛みで朦朧としてきます…。

経膣分娩ができるか赤ちゃんの頭の大きさをはかるため、レントゲン室へ。
こんなに陣痛が進んでから撮るんだとぼんやり思いました。もちろん歩けないので車椅子で向かいます。
レントゲンの間も陣痛が襲ってくるので、陣痛がおさまるのを見計らい、撮っていきます。


ずっとついていてくれただんなさんに母がかわるので、父とお昼ごはんに行って来るようにと勧めていました。

しかし…
ここから更に急激に陣痛が強くなりだして、
気付けば間隔は3分をきってきていました。

陣痛のたびにだんなさんにぎゅうぎゅうと腰をさすってもらうのが効いていたのですが、だんなさんは外出中…

母もさすってくれていましたが、痛みがどうにも強くて。だんなさんに戻ってきてもらうよう頼みました。

もう限界値を超えていて、いきみ逃しとかも上手に出来ていませんでした。

「赤ちゃんも頑張ってるからね!呼吸法しっかり!私の顔を見て!目つぶっちゃだめよ!」

もっと呼吸法たたきこんでおけば良かったと後悔しつつ、痛みで呼吸が乱れてしまいます。

陣痛間隔が更に短くなって、この痛みを皆耐えているのかと疑いたくなりました。
テニスボールをあてたり、体勢をかえたりしてもあまりに痛くて。

「いい感じ!赤ちゃんの頭もうすぐそこに来てるよ。先生に見てもらうからね。」

ようやく先生が内診してくれて、子宮口が9cmまで開いていると言われました。

9cm…
全開はしていないということ?
ということは…

「まだかかるんですか(泣)」

一緒についていてくれた助産師さんが触診をして、
「でも先生、もういけるかも」
と言ってくれて、なんとか分娩室へ行けることに。

「体勢変えられそう?赤ちゃんの向きを産まれやすいように」
変えた方がいいんだよねと思いつつ、全く変えられませんでした。

助産師さんが最後まで呼吸法を指導してくれながら準備のため離れる時に「まだいきんじゃダメよ」と言われたのに、もうどうにもこうにもいきみたい、歯を食いしばりたい、目をつぶりたい。

でも力が入ると赤ちゃんも苦しい。
わかっているのにどうしても上手くできない。

ゴロゴロとベッドのまま運ばれて、分娩室へ。途中で心配そうに待つ母の顔が見えました。


もうすぐだ、もうすぐ赤ちゃんに会える。

早くいきみたい一心で分娩台に登りました。

助産師さんと看護師さん、先生2人と師長さんが準備を進めていました。

その間も来る陣痛にいきんでしまい、
「だめ!いきんじゃう、出ちゃう!」と言ったら、
師長さんに「大丈夫よ~、そんな簡単には産まれないから」と朗らかに言われ、なんとなくほっとしました。

酸素マスクをつけてくれたので、こころもち呼吸が楽に。

立ち会いを希望していただんなさんが立会い用の青い服を着て入ってきて私の頭の方にスタンバイ。
陣痛の合間にお茶を飲ませてくれたりしてくれながら、腰をさすってくれていました。

「声出しちゃだめよ、力が逃げるからね」
「そうそう上手!」
助産師さんの言葉についていくのに必死でした。

「産まれやすいように切開しますね~」
との言葉に本当にもうちょっとなんだと思いました。

助産師さんに「じゃあ次の陣痛で二回息を吐いて息を吸ったら下見ていきんでいいよ。ながーくね!」と言われ、

「え?いきんでいいの?本当に?」と思ってました。


「はい!今よ!」
助産師さんに言われたタイミングで思いきりいきみます!

「そうそう上手よ~!もう頭が見えてるからね!次ももう一回長くいきむよ!」

ん~!!!
お願い!産まれてきて!!


…おぎゃあ!おぎゃあ!

元気な泣き声が響いて、真っ赤な赤ちゃんが見えました。

…産まれたあ。

すごく元気に手足を伸ばして泣いてる。
おちんちんついてる、男の子だ。

疲れきっていたのもあるけれど、あとからだんなさんの撮ってくれた写真を見ると、私はちょっと不思議そうな顔をしてました(私の産んだ病院では、分娩中はNGですが、出産後は分娩室も写真OKでした)。

看護師さんが体重をはかった後、赤ちゃんを抱かせてくれました。


ついさっきまでお腹の中にいたベビ太。
元気にお腹を蹴っていたのがこの子なんだ。
シワシワでガッツ石松みたいな顔してる。
手大きいな、指長くて綺麗、だんなさん似だな。

しげしげと見つめて色んなことを考えました。


後産でぎゅうぎゅうとお腹を押された後、チクチクと傷口を縫合され(結構痛かったです)、またベッドに戻り、陣痛室へ。

ずっと待っていてくれた父と母が声をかけてくれて、また明日来るからねと帰っていきました。

しばらくしてだんなさんがコットに入ったべビ太を連れてきてくれました。

シワシワだったのがだいぶ直って、人間らしくなっていて、ちょっとホッとしました。


小さな寝息、かわいいあくび、高い鳴き声。

でもおっぱいを吸う力は思いのほか強くて。
まだ上手く吸えないだろうけど、頑張ってるんだと思いました。



本当に本当に産まれて来てくれてありがとう。

新米ママとパパだけど、これからよろしくね。