灰色に染まった世界の中、物陰から様子を伺う。
 ――現在のところ計画は順調、次の行動に移ろう。
 物陰に犇く黒服の男たちは互いに顔を見合わせ、頷きあう。
 そして手の中の武器の感触を確かめたかと思うと、音もなく行動を開始した。


Middle6-2 急襲   シーンプレイヤー:石動 周     3月12日 p.m 04:00


GM ――というわけで襲撃です。もちろん修治も襲撃には気づいていいよ。
周  周囲の状況は?
GM 《ワーディング》を張られた影響で風景や人物が全部白黒映画を見ているような色合いに見えるね。そんな中で雨音は《ワーディング》に中てられてがたがた震えている――まあ恐慌状態に陥っていると言った方が正しいかな。
周  「雨音!しっかりしろ!」と雨音の肩を抱きかかえて落ち着かせようとするけど……
雨音/GM それでも雨音の震えは止まらない。「な、何……これ?怖いよ……!」
周  雨音の肩を抱きしめる力を強めて言う。「大丈夫だ。俺が、ついてるから」
GM そうして雨音を落ち着かせているうちに、君は気づく。今回の《ワーディング》の感触は、つい先日体験したあの《ワーディング》とは別なものの気がする。
周  おう?この前のとは別の奴か?
修治 GM、周がそんなことを言ってる間に私は窓を開けて飛び降りるけど、いい?
GM いいよ。侵蝕値上げてね。
周  <肉体>5だと窓から飛び降りて我が家のベランダに着地とか普通にできそう(笑)
GM まあ飛び降りる前に下を確認することをおすすめするがな。
修治 む、それもそうだな。というわけで外で何が起こったのか確認してみる!
GM 眼下の様子を見るとだな、石動宅の前に何人もの黒服の男たちが集まって、《ワーディング》を張りながら石動宅に侵入しようとしているのが見えるね。
修治 ほう、なら部屋の窓際からそいつらに向かって叫ぼう。「――何者だ、貴様ら?」
黒服/GM 「貴様――UGNか」
修治 「ということは、貴様らはファルスハーツということか」
黒服/GM 「……貴様にそれを教えてやる必要は、ない」
周  一方的に喋らされたっ!(笑)
GM 当たり前だ。ファルスハーツかどうかはともかく、仮にも秘密組織に属するような人間なんだ。そうそう自分の所属なんざバラさんわい。
修治 「……まあ、その反応が答えだと思っていいだろう」
黒服/GM 「我々の邪魔をするなら、貴様もただでは済まんぞ」
修治 「ふん、それはこちらの台詞だ。貴様らに何の目的があってこんなことをしているのかは知らないが、貴様らファルスハーツのような天国の平和を阻む連中とは――戦わぬ理由などない!」
黒服/GM 「ふむ、どうやら貴様は少々厄介な相手のようだな。ならば力ずくで黙らせるより他はない、か」
修治 「……来い」
黒服/GM 「では――征くぞ!」まあこっちはトループなんだけどねえ(笑) とにかく戦闘フェイズに入りまーす。
周  敵は全員でひと固まり?それとも複数いる?
GM 全部でトループが2体だ。トループ同士はエンゲージしてて、今降りてきたばかりの修治はエンゲージ外。もちろん周もだな。
修治 了解。ではまず私の攻撃からだが、《ハンティングスタイル》から《完全獣化》と《破壊の爪》!多少前傾姿勢で両腕の爪を構えた姿勢の、全身から金色に輝く鱗を生やした獣へと姿を変える!
周  それは窓の隙間から漏れ出る光に気づいて外を見るんだろうなぁ。
GM まだ昼で外は明るいはずなのに、なぜかそれよりさらに強い光が(笑)
周  そうそう。他を圧倒する光が隣家――いや、眼下から見えてくるわけで(笑)
修治 頭の先から爪の先まで光り輝く、人と獣の間の子のような姿が見えたりします。
GM それで、修治はメジャーアクションはどうするの?
修治 うーん、この位置からだと、敵にエンゲージして終わりかな。
GM じゃあ次は黒服たちの行動だが……
周  あ、その前にこっちが行動するぞ。とりあえず震える雨音の頭を抱き抱えつつ、カーテンの隙間からそっと覗きますが?
GM では君の家の前で先ほどのような光景が繰り広げられている。ちなみにここまでの経緯を君視点でまとめると、まず周囲に突如《ワーディング》が展開。その後二言三言会話する声が聞こえたかと思うと、今度は灰色に染まった世界に不釣り合いな光が窓の外に見える。で、カーテンの隙間から様子を見ると、数名の黒服連中に今まさに全身光り輝く獣のような姿の青年が駆けつけたところだった。
周  (しばらく考えて修治を指し)――巻き込んで《インビジブルハンド》?(一同爆笑)
GM それは間違っては――いないよなぁ。
周  俺から見たらどっちも不審者には違いないからな。おかしいことではない(笑)
修治 ううう、否定できない(笑)
叡輝 さあ、我が教えを思い出せ~あの時のようにやるのだ~(なぜか口調が宗教家風)
周  誰やねん(笑)では修治も巻き込んで攻撃。《インビジブルハンド》+《絶対の空間》でダイスは8個。範囲攻撃なんで全員入る(ころころ)31。
GM (ころころ)どっちも無理!しかもこの出目だと一撃で死ねる!
修治 こっちは《ゆらめき》(ころころ)12。クリティカル下げずに避けようとしたが、とっさのことだったので当たってしまったな。
周  黒服たちのいる場所周辺に真っ黒な虚無の空間が広がって、黒服たちを飲み込む。イメージはヴァニラ・アイスで(笑)
叡輝 うわ!それはやばい!「修治は粉微塵になって死んだ」とか言われる!(爆笑)
周  ガオン! と漆黒の空間が周囲のものを飲み込む! ダメージは(ころころ)うーん、ダイスがいまいち奔ってない。22点。
修治 ……《リザレクト》します。
GM 黒服連中は2体のうち1体がもう一方を《カバーリング》。そして闇の中へと消えていく。で、残った数名の黒服たちが周に向かって一斉に銃を撃つ!
周  うおっ!やべっ!
GM そりゃあ実際に攻撃してきたやつを優先して攻撃するだろう。とはいえこいつらのデータはジャームと同じなんで、使用エフェクトは《オウガバトル》のみで(ころころ)25。
周  (ころころ)ん、さすがに回避は無理。
GM ダメージは19点。
周  1点足りないか。さすがに倒れるな。
GM 妹を庇うようにして窓に背を向けた次の瞬間、眼下の黒服たちの放った無数の銃弾が窓ガラスをぶち破る。その内のいくつかが、無防備にさらされた君の背中の致命的な箇所を容赦なく貫く!
周  「……っぐあっ!」 と思わず声を上げつつ、《リザレクト》。 問題は出目なんだが(ころころ)げげっ!侵食率75!
一同 やばい!それはマジやばい!
雨音/GM 残りのシーン数考えると、そろそろ生きて還ってこれるか怪しいところだな。 とりあえずさっきから恐慌状態に陥っていた雨音だが、 君の血まみれの姿を見て思わず叫ぶ。「お、お兄ちゃんっ!大丈夫!?」
周  「だ、大丈夫だ」と言いつつ、射線が通らないように雨音を押し倒す。
修治 次は私だな。監視対象の様子とか色々気になってはいるのだが、生き残った黒服に「どこを見ている!」と殴り掛かろう。《全知の欠片》と《ピンポイントレーザー》だけで十分だ(ころころ)30。
GM しかしこっちも《守りの弾》で避けるっ(ころころ)19。だめか!
修治 ダメージは装甲値無視で26点。光のような速さで黒服連中を斬りつける!
GM あー、8回死んでお釣りがくるほどのダメージですから、それ(笑)全員即死です。
叡輝 おや、前回みたいに溶けるとかじゃなく、普通に死亡か。なら生身の人間なのかな。
修治 ふうむ、とりあえず代わりに私が《ワーディング》を張っておこう。このままだと普通に黒服たちの死体が見つかる羽目になる。
周  じゃあ外が静かになったのを見計らって、「お前はここにいろ」とだけ言ってガラスの割れた窓から外を見てみる。
修治 ではその瞬間、私が逆にその窓に飛び乗る。
一同 何いいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?(一同爆笑)
周  「なっ、何なんだお前はっ!?」
修治 「……何のつもりだ?」こっちはさっき普通に攻撃されたから、周をのことをすごい不審に思ってる。状況とか言い分によっては斬りつけかねない(笑) 
GM いわゆる「事情を説明してもらおう」ってやつやね(笑)
周  むしろこっちが説明してもらいてえよ(笑) 「お、お前もあいつらの仲間なんじゃなかったのかよ?」と黒服たちを指差しつつ。
修治 とりあえず無表情のまま周の指差す方向を一瞥して、「さあ?あんなことをする連中だ。恐らくファルスハーツだろう。私とは正反対の立場にいる連中だ」
周  「なんだよ、そのファルス……なんとかってのは」
修治 「……お前もオーヴァードだろう。それなのに奴らの存在を知らないというのか?」
周  「そんなこと言われたって!俺だって自分がそのオー、ヴァード、だとかだなんて、ついこの間知ったところだってのに」
修治 「……そうなのか。道理で報告書には載っていなかったわけだ。全く、後で報告が必要だな」とか言いながら、そろそろ雨音の方にも注意を向けてみるけど?
GM まだ《ワーディング》自体は張られてるわけだから、恐慌状態のままだね。
修治 ちなみに私の《ワーディング》は《時間凍結》みたいな感じなんだが、動きが止まっているわけではない?
GM 一応止まってはいるんだけど、小刻みにぴくっぴくっと動いてる感じかな。完全に停止しているわけではない。
叡輝 入門したての頃の承太郎みたいな感じやね(笑)
周  「――雨音に手を出すつもりかっ!?」と黒星を周囲に展開させるっ!
修治 「今のところそのつもりはない……が、ワーディングの中でも少々動きがあるか……ふむ。なるほど」とかなんとか1人で呟いてみる。
周  「一体どうなってるんだよ!俺にも教えてくれ!」――あ、いや、逆だな。言い直そう。「もう、これ以上俺たちに関わらないでくれ!」
修治 「ふん、恐らく無理だろうな。ファルスハーツの連中が出てきたのであれば、ここも狙われていると考えていいだろう。狙いは多分――そうだな、その石動 雨音とかいう女の方だろうな」
周  「あ、雨音が一体何の理由で狙われなきゃならないっていうんだ!」
修治 「その子は、お前や私と同じオーヴァードだ」
GM ――その瞬間、君は思い出す。10年前、君たちが誘拐された時のことを。


 ――――“オーヴァード”。
 初めて聞かされた時には何の実感も沸かない、何の意味も持たない単語だった。
 しかし今、周ははっきりと自覚する。
 それが、“日常”との別離をもたらす最初の1歩であることを。



                                            (Middle6-3に続く)