悲しみは、
自分の心のなかにある毒を
洗い流してくれる

溢れる涙の川となって
とめどなく流れゆく
悲しみは
自分の心を清めてくれる

自分さえよければいいと
自分の思いのままに生きてきて
味わった挫折
人生の無情

若さゆえの過ちも
親や周りの人の愛により
許されてきたことを
思い出す


悲しみとともに生きてきた
心の葛藤抱いて生きてきた
そんな若かりし頃が
あったからこそ
今の私が 存在している

悲しみは気づきの時
苦しみは目覚めの時
本来の生き方から外れた
自分を正してくれる道標(みちしるべ)

今も尚 ここに在る自分が
いかに愛されてきたか
いかに大切にされてきたかを知る

人生には
そんな気づきの時が
きっと
どんな人にもある

一つの成長の機会として

きっと




「諸行無常」という一枚のカードが
目の前につきつけられる

いつの間にか
枯れてしまった樹木
日々 「死」に到る道への歩みを
進めてゆく母
コロナウィルスにより
すっかり様変わりした街並み
光溢れる自然の姿とは裏腹に
変転する周りの環境

昨日 当たり前だったことの
一つひとつが
実は 当たり前ではなかったことに
気づかされ
当たり前だと思っていたこと
一つひとつに感謝する

今からでも 遅くはないよ
一つひとつに 感謝しよう

今 ここに在る自分に
今 そこにいるあなたに
私を生かしめるために
与えられていることの
一つひとつに

こうして 変わらずに
新鮮な空気を吸い
こうして 当たり前に
綺麗な水を口に出来ることに

「諸行無常」
すべては移ろいゆくもの
そんな中で 掴んだものだけが
あの世に持って還れる

すべてのことに意味がある
今 私が ここに在ることも
今 あなたが そこにいることも
起きることのすべてに意味があり
学ぶべきことがあるということを
日々 一瞬一瞬 心で感じながら

「今を生きる」





きみたちは
私の癒し そのもの

きみたちの笑顔 見るだけで
心の疲れが 
遠く彼方まで 飛んでゆく

きみたちは
私の 存在の愛 そのもの
小走りで駆け寄って来る 
愛らしい その姿を
両手拡げて 抱きしめる

きみたちの匂い 好きだよ
Tシャツから香る
お母さんの 洗濯の匂い
きみたちの甘い体臭
変わらないでほしい
その匂い

出逢うものすべてが驚きで
出逢うものすべてが喜びで
一つひとつに素直に感動出来る
その心が好きだよ

会わない時間がきみたちを
少しずつ 少しずつ
成長させる

永遠に変わらないでほしいと
願う心とは裏腹に
確かに 確実に
成長してゆくその姿は
微笑ましい

きみたちは
私の癒しそのもの

疲れた私の心を解きほぐす