私の親友は外国人。 
彼女との付き合いは7年目になる。
思いやりは大切にするけど、
自分は自分、人は人、という考え方が
その子と私はよく似ている。

その親友が2年前に結婚し、
私は心から喜んだ。
家の都合で結婚式はしなかったから
Facebookの写真をみただけだったけど、
姉妹のように嬉しかったことを覚えている。

でも、その子が今結婚生活に苦しんでいる。
彼女か旦那、彼女か姑、どちらが正しいかは、法律やしかるべき人が決めればいい。
※結構深刻な問題になっている。

ただ、こんなコロナのときに
わざわざ人を傷つける人と一緒に住んで、
仕事も休業で自粛となり、
前を向いて生きていくのに、
恋人も家族も頼りになる支えがない、
そんな国際結婚で苦しむ親友に
私は会わずにいられない。

電車は怖いから、車で高速を使い2時間半。
The Beatlesの〜Let it be〜を聴いていたら、
時代を越えて、現実を超えて、
走れメロスの情景が目の前に広がった。

学生時代、とても好きだったストーリー。
走れメロスに出会って感動を覚えてから
愛情の中でも友情っていうのは
ある意味もっとも公平で
ロマンチックなものだと私は思っている。

恋人がいても、家族がいても、
それでも満たされない感情を
友人は与えてくれるし、
自分からも与えることができる。
つまり、自由。

メロスがどんな気持ちで走っていたか
想像しながら私も走り(正確には走らせ)、
辿り着いた先にいた友人の心からの感謝。
話を聞いたら少しずつ元気になっていき、
私も安心した。

汚いやり方とか下劣な人と闘うには
自分が決して綺麗なものを見る目を 
失くさないことだと思う。

思い出から私の心に甦ったメロスは
近いうちに私をまた
死ぬ気で走らせるかもしれない。