ある日水谷さんは、自慢げにこんな話をしてくれた。
「去年車を買ってさ。すごくお得に買えたんだよね」
「お得にって、どうやって買ったの?」
「交渉した。まず買いたい車目星つけて、複数のディーラーに行って見積もり取った。」
うんうん、これはよくある事だよね。
「それから、営業マンに交渉した。他社だともっと安くしてくれたって。あと切り札を使った。」
「切り札?」
「そう。俺の家族、友人も車の買い替えを検討してる。ここで安くしてくれたら家族や友人も紹介出来るって言ったんだ。」
「へぇ〜、実際そうするつもりだったの?」
「ううん、紹介なんてしないよ。そんなつもりはない」
??
値引き交渉に利用したって事?
「それでどれだけ値引き出来たの?」
「150万近く。ディーラーに「これ以上値切ると赤字なので勘弁してください」って言われた 笑笑」
それを聞いて
「わー、とても節約上手♡」
とはならなかった・・・
良く言えば「倹約家」
でもこれまでの行動や発言を聞いて、彼に似合う言葉は「卑しい」だと確信した。
お家がそんなに裕福で、自分自身も結構稼いでるのに、人に多く負担させたり限度を超えた値引きを要求するんだ・・・
というギャップに、よりそう感じたのかもしれない。
つづく
