わたしが かなしくなって 泣いていると

最初に気づくのは いつも凛


しっぽを振っているけれど

心配そうな瞳で わたしを見つめる


"1・2・3"数えながら 悲しみが通り過ぎるのを待つ

鏡をみて 笑顔をつくってみる


だいじょうぶ だいじょうぶ・・・


浮上したら 最初に凛のもとへ


「元気になったよ

もう泣かないからね

ありがとう ごめんね」


その言葉を聞いた途端、凛はしっぽをぶんぶん振る

プレートに残っていたご飯を、一気に食べ終える


そうしてわたしたちは 散歩に出かけた

誰もいない公園のグラウンドを 一緒に全力疾走。。


"もう泣かないから…"


何度も約束したのに 何度も破ってごめんね


かなしくてもお腹いっぱい ご飯をたべよう

カーテンを開けて 窓を開けて

新しい光と風を めいっぱい すいこんで・・


人間って、わたしが思っているより単純なのかもしれない


明日から7月

カレンダーを捲る


新しい明日へ…



mayu