この
のたうち回る悲しみとは
この一年半
1日2回か3回
ほぼ毎日
ご飯を食べにきている
野良猫タヌちゃんが来ていない
ということで
それは
たまにある事だったが
今回は
「あ、もう来ないのかもしれない…」
と初めて思ったからだった
だから
それは、別れで、死で
タヌちゃんが死んだとか、そういうことではなく
それなら
それは運命で
だから
のたうち回りながらも
悲しみを味わうしかない
と思い味わっていた
でも
「やっぱり、また会いたいな…」
とも思った
そして
もう、このような
〝悲しい別れ〟というものから
卒業しようと思った
そうしたら、ふと
その、外側の現象ではなく
別れの悲しみではなく
その
精神的に、感覚的に、エネルギー的に
二度と離れることのない
無限に在る
のたうち回る(統合の)喜びに
意識を合わせようと思い
そうしたら
一瞬でこのように
のたうち回る悲しみが
だから
タヌちゃんに
会えるか会えないか
タヌちゃんが生きているかどうか
関係なく
その喜びに浸り
散歩がてら歩いて買い物に行き
泣きながら帰ってきたら
遠くから
玄関に猫の姿が
見えた
でも
「クロちゃんかもしれないな…」
と思ったら
タヌちゃんとクロちゃんの
二匹ともいて
それも
タヌちゃんは
変わらず元気そうで
変わらず
甘えに来てくれて
声を震わせて
泣いた