地上天国 28.(わたしの出産) | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.














結婚して

半年くらい
経ったころ











総合病院の
産婦人科で
妊娠を
告げられたとき









それは
全く計画もしていない
予期せぬ
妊娠だったが











わたしは
その場で
嬉しくて泣いた












帰宅して
母とも
抱き合って
泣いた











元夫も父も
義両親も
兄妹も
皆喜んでくれた












そして
思い通りに
女の子が生まれ











子どもが
こんなに愛おしい
ということや











人を愛する
ということに












わたしは
衝撃を受けた











そして
二人目が欲しい
と思ったが
すぐには
出来ず












それも忘れた
長女が
一歳半くらいに
なった頃











二人目を
妊娠し











妊娠が
わかったとき
また皆で大喜びをし










その日は
長女の妊娠がわかった日と
同じ日だった
























そして
次女の妊娠は
その後も












6kgしか増えない
わたしの体重も
8ヶ月まで続く
酷いつわりも










臨月間近で
切迫早産で
入院をしたことも
全く同じで












予定日は
3日違いだったが












二年後の
長女と同じ日に











女の子が
続けて欲しい
という
次女が生まれた












そして
出産した病院も
立ち会ってくれた医師も
入院した部屋も
同じで










血液型と
星座も同じで
出生体重は
40gしか変わらず










退院時の
わたしのワンピースも
娘たちのセレモニードレスも
同じなら










娘たちに
セレモニードレスを
着せてくれた
助産師さんも
同じで











さらに
退院し一度
自宅に帰ったら











いつも
お世話になっていた
隣りのおばさんの
洋服も同じで











名前も
二人ともたまたま
歴史に関係のある
平仮名の名前で










次女が
生まれた奇跡と
長女と次女の
これらの奇跡に










皆で
本当に喜び
震えた






















そして
その二年後に










三人目が欲しいと
わたしは
元夫に言った









でも
男の子が
欲しかった
彼は








次も多分
女の子だろうから
子どもは二人でいい
と言い









わたしはなぜか
男の子を産むから
と言い










そして
排卵日も何も
付けていないのに
なぜか
今日だよと言い








わたしは
妊娠した









そして
妊娠したと同時に
反抗期だった長女が
大人しくなったり










妊娠中
7、8回
男の子の夢をみたり










妊娠5ヶ月頃
突然
無条件の愛が溢れ
嗚咽したり










今度は
入院したくないから
2300gまで
お腹にいてね
と言うと











わたしは
神様の手伝いを
しているだけや
と言った









三千人以上の
赤ちゃんを
取り上げてきた










米寿を過ぎた
助産師さんの
助産院で









元夫と母と
娘たちが立ち会う中
畳の上で











予定日より
10日以上早く
2300gピッタリの
男の子が
生まれるなど











この妊娠は
不思議を通り越し
怖いくらいで










皆も本当に
喜び
元夫は泣いていた

























そして
三回の出産の
翌日










大役を終え
喜びと安堵で









輝きに溢れる
世界を感じながら










静かに
横になっていたら
 










そんな
わたしを見て
三回とも
母は









菩薩様みたい










そう言った