親友とお父さん | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.
































わたしが
意識がある
父に会ったのは









亡くなる
二日前の夜











仕事を終え
病室に着いた
時は












もう
消灯時間を
過ぎていて











真っ暗な中
長男と二人
こっそり忍びこんだ











眠っているのか
意識がないのか
わからない父の足を
マッサージしたり
顔を眺めていると














突然
カッ
目を見開いた









それは
今までに
見たこともないような
顔だった













そして
「わかる?」と
声をかけると














ニコリと
わらい













近くにいた長男を
呼びよせると
二人の顔を眺め














また静かに
目を閉じた













その笑顔は
そのものだった












(そして今日は、そんな彼女のお父さんの命日だった)

























(追記.2023.03.19.)

彼女のお父さんは亡くなっているが
ご存命のとき
口から食べられなくなったので
胃瘻をしたと言う

そして
胃瘻をしたら一般的にはもうそれは
口からは一生、物が食べられない
ということでもあると思うが

彼女のお父さんはその後
また口から食事を摂り出したと言い








彼女は訪問看護やショートステイなど
高齢者医療に関わってきた事が多いので
胃瘻の人をたくさん見てきたし

胃瘻をした人にはその奇跡を話し
人間の可能性について
語ったこともあると言うが

結局自分の父親以外
そんな奇跡を目の当たりにしたことは
今のところいないと言い

凄いものを見せられたね…
と二人で話した