看護師の
親友から
よく名前を聞く
今は
旦那さんが
90歳を過ぎ
奥さんは
80代後半の
ご夫婦がいた
お二人は
認知症の症状が
あるが
近所に住む
娘さんや看護士などの
サポートを受けながら
二人で
暮らしていて
彼女が
旦那さんの
誕生日祝いをしてあげたり
奥さんが彼女に
娘のように
世話を焼いてくれる
ときがあるなど
それはまるで
本当の
仲の良い
親子のようだった
そして
ある年の春に
お花見に行こうと
約束をしたときは
認知症だと
診断されている
奥さんだったが
奥さんは
美味しい
お団子屋さんまで
道案内をしてくれ
彼女の
職場の皆さんにもと
お団子を持たせてくれた
と言い
彼女にはよく
認知症のお年寄りが
素の姿になる
奇跡が起こるのだが
お二人にも
認知の症状を
感じることは
あまり
無かったと
言う
でも
お二人が
施設に入るように
なってからは
認知症の症状も
進んだと
聞いていて
先日
3ヶ月ぶりに
訪問をしたときも
奥さんは最初
彼女のことを
覚えていなかった
と言う
でも
彼女は
自分が
会えて嬉しかったので
それを
味わっていた
と言う
すると
ご夫婦の娘さんが
たまたま
いらして
彼女の訪問を
とても
喜んでくれたので
二人で
楽しく
話をしていたら
突然
奥さんが
彼女の名字を言った
と言う
そして
お団子を
買いに行ったことや
お花見に行ったことも
思い出し
ここ3、4ヶ月
体調が悪くて
施設内の散歩も
出来なかったのが
その日は
食堂まで
一緒に歩いた
と言う