そして
河口湖に
連れてきてもらった
わたしも息子も
初めての河口湖だった
そして
地元の人も
驚くほど珍しいという
穏やかな河口湖の
キラキラ光る水面を見て
やっぱり
と思った
このキラキラ輝く姿が
本当のわたしで
ここにまた
還ってきたなと
思った
そして
湖畔にある
彼女のお友だちが
コンサートをしているというので
三人で行った
わたしたちのことを
紹介してもらい
息子が絵を描いている
と言うと
絵を飾らせてもらえ
わたしたちの為に
歌も歌って下さり
わたしは
生まれてからずっと
どこかで
自分がこの世に祝福されずに
生まれてきた
という記憶があったのだが
同じように
荒波を越えてきたという
皆さんの温かさに触れ
それはやっぱりまるで
家族のようで
こうやって
その世界を
卒業していくのだ
と思った