自叙伝 8. | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.












そして
祈った











わたしは
今まで
必死に生きたことは
なかったが











いや
なかったからこそ










必死に祈ったら
何とかならないことは
ないのではないかと
どこかで思っていて











だから
必死に祈った











でも
医師に
今のままだと











死の確率と
元に戻る確率と
障害が残る確率は
同じだと言われ











息子の死を
疑ったことは
一度もなかったが











一番恐れていた
障害の足音が
だんだん
忍び寄り始めたとき











初めて
人生には










必死になっても
無理なことが
あるのかもしれない
と思った











でも同時にまだ
回復するかもしれない
と足掻き











そう
自分に
言い聞かせていた












そしてわたしは
この時











悲しみに打ちひしがれ
不安に押しつぶされそうに
なりながらも












どこかで
この状況やこの非日常や
何かが起こってきたことに












一瞬だが
自分もいて












でも
周りが皆悲しむ中
それは不謹慎だと










それを一瞬で
封印し













そして
その時には











自分の
そんな葛藤の
裏で












あるドラマが
既に
始まっていた