日経平均は前日比1円安と横ばいも、騰落数は値下がり銘柄数7割で実質的には結構な調整日でした。とはいえ指数はまだまだ高いところにおり来週は調整が進むと予想して、今日は4189 KHネオケムを売却しました。株価は購入時からほとんど上がっておらず、四季報サプライズに選ばれた銘柄である事を考えると次の決算を跨いだ方が良かったかもしれませんが、まあ最初から短期目線だったので売却銘柄に選んだという所です。これでまた現金比率が高くなってしまいました。

 

 ところで、最近個人的に後悔している銘柄として7305新家工業があります。新家工業は先日の決算で特大の増配を発表。私は2日連続のストップ高は間違いないと思いましたが、しかし蓋を開けてみると2日目はストップ高に届きませんでした。この時の配当利回りは6%という高さで私は購入を真剣に検討しましたが、株単価約5000円という高さもあって結局購入は見送る事に。しかしその後株価は案の定上がっており、今となっては「やっぱりあの時買っておくのが正解だった」状態です。実は昨秋に6677エスケーエレクトロニクスが2日連続ストップ高した翌日にも全く同じ轍を踏んでいます。

 

 一昨日、3205ダイドーリミテッドが年間配当5円→100円という異次元の大増配を発表しました。しかも100円配当は今年から3年続けるという超大盤振る舞いです。当然、今日の株価はストップ高でした。ただ、普通に考えれば週明け月曜日もストップ高と思いきや、今現在PTS市場ではストップ高になっておらず1300円台で活発に取引が行われています。配当利回りは7%台なので、新家工業もびっくりの高配当です。

 

 ですが言うまでもなく、新家工業とダイドーリミテッドを単純に同一視はできません。新家工業の大増配はあくまでPBR1割れを解消する為の施策であり、配当額にしても内部留保から十分に捻出可能です。一方のダイドーリミテッドは業績があまりよろしくなく、そもそも本当に100円配当を3年も出せるのか?という財務状況に見えます。どうやら固定資産を売却して資金を捻出する準備があり配当原資は問題無いという話も聞こえてきていますが、とはいえそもそも現時点PTSでストップ高になっていないという時点で、多くの投資家が「本当に大丈夫か?」という一抹の不安を抱いている何よりの証拠です。旧村上ファンド系などのアクティビストが大株主というのも、いつ大量に売ってくるか分からないという怖さがあります。

 

 ただもし本当に100円配当3年が出る、それが確実に確約されるのなら1300円台という株価は安すぎるということだけは事実かと思います。前述した怪しさがあるので株を買うかどうかは別として、来週以降の株価推移は興味深くチェックしていきたいと思っています。

 

 

 今後のブログ予定は

6日(土)…ティラド・フジオーゼックス・ムトー精工

7日(日)…JT

8日(月)…ニチリン

 を取り上げる予定となっております。(原稿が間に合えばの話ですが)